大きな脅威になったドローン兵器 防衛企業大手が考え出した対抗策は極めてシンプルなものだった!? 脚光を浴びた武装とは?

ドローンを高価な対空ミサイルで迎撃するのは費用対効果が悪く、「確実かつ安価な迎撃手段」の獲得が新たな課題となっています。この解決策にひとつをラインメタルが提案しました。

最新の対ドローン兵器の最適解は?

 2020年代になって戦場で注目され始めたFPVドローンや自爆ドローンは、今や大量導入され、地上の車両や将兵にとって大きな脅威となっています。しかも、脅威であってもかなり安価な兵器であるため、高価な対空ミサイルで迎撃するのは費用対効果が悪く、「確実かつ安価な迎撃手段」の獲得が新たな課題となっています。

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35mmスカイレンジャー対空砲を積載したトラック。後ろの対空砲とは別に、自己防衛のためにRCWS 320C-UASの小型モデルが搭載されている(布留川 司撮影)

 こうした流れを受けフランス・パリ近郊で開催された防衛装備展示会「ユーロサトリ」で、ドイツのラインメタルは「Last Line of Defence(最後の防衛ライン)」と題した展示を行いました。そして、同社がいうところの「最後の防衛ライン」の中核を担っていたのは、最新レーザー兵器でも電子妨害装置でもなく、7.62mmガトリングガン(回転式多銃身機関銃)を搭載した「RCWS 320C-UAS」でした。

 これは小型ドローン迎撃に特化して開発された遠隔操作式銃塔(RCWS)になります。重量は弾薬込みでも約530kgと比較的軽量で、装甲車だけでなくトラックやピックアップトラック、固定施設など幅広いプラットフォームへの搭載を想定しています。

 武装は7.62×51mm NATO弾を使用するガトリングガンで、毎分3000発を発射可能。最大3500発の弾薬を搭載し、有効射程は約600mです。

 銃塔には昼間用カメラ、赤外線カメラ、レーザー測距機を備えた光学照準装置「SEOSS 320」に加え、小型AESAレーダーも組み込まれています。レーダーは小型ドローンを約1200mで探知し、約1000mで識別。その後はAIを活用した画像認識によって自動で目標を追尾し、即座に迎撃へ移行します。

 ラインメタルでは、レーザー兵器や迎撃用ドローンなど多彩な対ドローン兵器を開発しています。ではなぜ今回、最後の防衛手段として昔ながらの銃を選んだのでしょうか。

【画像】意外と簡素な設備? これが、対ドローン機関銃の実物大模型です

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