ド派手な星条旗仕様の戦闘機が飛行! そのうち1機はNASA長官自らが操縦!? 独立記念日に現れた“異色すぎる飛行隊”とは
アメリカ独立記念日の2026年7月4日、首都ワシントンD.C.では、建国250周年を記念する大規模な祝賀イベント「Salute to America」が開催され、NASAの長官自らが飛びました。
MiG-29も所有する異色の宇宙機関トップ
アイザックマン長官の経歴がさらに異色なのは、単なる航空愛好家にとどまらない点です。
同氏は、アメリカ軍などに仮想敵機訓練、いわゆるアグレッサー訓練サービスを提供する民間航空会社「ドラケン・インターナショナル」の共同創業者としても知られています。
同社は退役した軍用機を運用し、空軍や海軍などに実戦的な航空戦訓練を提供する企業です。自身が業務で飛行することはありませんでしたが、同社が運用するA-4スカイホークで操縦訓練を受け、同機の飛行資格も有しています。
さらにアイザックマン長官は、自身でも軍用機を所有するコレクターとして知られています。今回飛行したF-5戦闘機も、実はNASAの機体ではなく、アイザックマン氏の個人所有機です。さらに、旧ソ連製のMiG-29戦闘機まで所有しています。アメリカでMiG-29を個人所有する例は極めて珍しく、その存在でも知られています。
一方で、同氏の活動は航空分野だけに限られません。2021年には民間宇宙飛行ミッションInspiration4の指揮を執り、2024年にはSpaceXのPolaris Dawnで民間人として初めて船外活動、いわゆる宇宙遊泳を実施しました。
パイロット、実業家、宇宙飛行士、そしてNASA長官。これだけ肩書が並ぶと、もはや名刺が滑走路くらい長くなりそうですが、いずれも航空・宇宙分野と深く結び付いています。
今回の独立記念日フライオーバーは、アメリカが航空・宇宙技術を国家の象徴として重視していることを示すイベントでした。そのなかでNASA長官自らが戦闘機を操縦して首都上空を飛行したことは、単なる派手な演出ではなく、「空を知る人物が宇宙機関を率いている」というメッセージにも見えます。
NASA長官と聞くと、研究施設や管制室で宇宙開発を指揮する姿を思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし、アイザックマン氏は現役のジェットパイロットであり、民間軍事航空会社の共同創業者であり、さらにはMiG-29まで操る異色のリーダーです。
建国250周年のワシントン上空を飛んだF-5は、アメリカの航空力を示すだけでなく、NASAのトップに立つ人物の特異な経歴を、改めて強く印象づける存在となりました。
Writer: 布留川 司(ルポライター・カメラマン)
雑誌編集者を経て現在はフリーのライター・カメラマンとして活躍。最近のおもな活動は国内外の軍事関係で、海外軍事系イベントや国内の自衛隊を精力的に取材。雑誌への記事寄稿やDVDでドキュメンタリー映像作品を発表している。 公式:https://twitter.com/wolfwork_info





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