最先端の「第6世代爆撃機」でも操縦士は「2名が最適!」高度な自動化がウリの機体でも 従来に近い体制になった理由とは?

アメリカ空軍は2026年7月9日、最新鋭の長距離戦略爆撃機であるB-21「レイダー」の運用において、搭乗員を操縦士2名体制とすることを発表しました。

大型爆撃機では一般的な方法だけどちょっと違う?

 アメリカ空軍は2026年7月9日、最新鋭の長距離戦略爆撃機であるB-21「レイダー」の運用において、搭乗員を操縦士2名体制とすることを発表しました。

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B-21「レイダー」(画像:アメリカ空軍)

 同機は爆撃機のB-2やF-35「ライトニングII」戦闘機などの第5世代機を超える先進性を持つ機体と位置付けられており、「第6世代爆撃機」と呼ばれる場合もあります。

そのためB-21は元々高度な自動化を前提に開発されており、パイロット1名でも運用可能になるのではないかとの見方がありました。しかし今回、アメリカ空軍は正式に2名のパイロットによる運用方針を明らかにしました。

 パイロット2名体制は、長時間の飛行任務を行う大型爆撃機では一般的な方式です。ただしB-21では、現在アメリカ空軍が運用するB-1BやB-52のように、パイロットとWSO(兵器システム士官)やCSO(戦闘システム士官)の役割を明確に分離するのではなく、WSOやCSOの一部を操縦士へ転換する制度を新設します。

 これは、同じく2人乗りのB-2に近い運用体制ですが、大きな違いは、B-1BやB-52といった従来の爆撃機システム士官が培ってきた兵器運用や戦術面での知識・経験を維持したまま、B-21の乗員として活用する点にあります。

 この制度は、将来的にB-21へ任務を移行するB-1Bなどの爆撃機部隊で培われた人材を救済しつつ有効活用する狙いがあります。この措置により、戦略爆撃機を運用するアメリカ空軍のグローバル・ストライク・コマンド(Air Force Global Strike Command)に蓄積された技術や経験を、次世代爆撃機へ断絶なく継承することができます。

 アメリカ空軍首脳部は、B-21の高度な能力や想定される任務について慎重な分析を行った結果、長時間・長距離に及ぶ戦略打撃任務への対応能力、さらに爆撃機部隊に蓄積された豊富な戦術・実戦経験を維持・活用する必要性を考慮し、「操縦士2名による運用体制が、この航空機の任務遂行に最も適している」と判断したと発表しています。なお、B-21は現状、アメリカ空軍で運用試験の状態にあります。

【画像】え、本格配備間近!? 空中給油などを行うB-21「レイダー」

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