日本一? 「11叉路」! 複雑すぎる交差点、なぜできた?(画像12枚)

5叉路、6叉路と、多くの道が集まる交差点は全国に見られますが、東京にはなんと「11叉路」が存在します。なぜそのような交差点が誕生したのでしょうか。

意外にも事故は少ない そのワケとは?

 菅原橋交差点について、小岩警察署の交通規制係に聞きました。

――11叉路をどう交通整理しているのでしょうか?

 特に変わったことはなく、信号で制御しています。しかし、もし仮に手信号で制御するとなれば、それはかなり難しいでしょう。都内でも、制御が難しくやっかいな交差点のひとつに位置付けられているようです。わたしも赴任して初めて見たときは、「うわさには聞いていたが、これほど複雑とは…」と思った記憶があります。

――事故は起きないのですか?

 それが、不思議と起きないのです。少なくともここ3年間は聞いていません。青信号に従って交差点に進入したクルマが、「さてどう進んだらいいのだろう」と迷ってスピードを落とす傾向があり、周りのクルマの動きをよく見ながら進んでいるために事故が少ないのだと思います。

――この複雑さを解消しようとする計画はなかったのでしょうか? ずっとこのままですか?

 新しい道がつくられていった一方で、旧道がつぶされなかったためにここまで変則的になったのだと思います。現在、千葉街道の拡幅とともに、この交差点も線形を改良する計画があります。

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1909年の菅原橋交差点付近(時系列地形図閲覧ソフト「今昔マップ3」〔(C)谷 謙二〕にて作成)。
1936年の菅原橋交差点付近。現在の鹿骨街道ができている(画像:国土地理院)。
1975年の菅原橋交差点付近。用水路が埋め立てられ、仲井堀通りが現在の姿になっている(画像:国土地理院)。

※ ※ ※

 ちなみに、東京都大田区にある7叉路、その名も「七辻」交差点は、信号機もなく、「日本一 ゆずり合いモデル交差点」という看板が区によって立てられています。あまりに複雑な交差点だと、逆に全員が気を付けるため、事故が少ないのかもしれません。

【了】

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コメント

7件のコメント

  1. 交通量が少なければラウンド・アバウトで一挙解決なのだろうが・・・

  2. 基本的にはここは①④⑥⑨⑪の5叉路の扱いなのでそんなに混乱することはないです。

  3. 小岩方面6番から区役所・登記所に行くときは1番

    松江に行くとき11番をよく使う

  4. こんなに複雑だったとはまったく気が付かなかったです。いつも自転車で通るけど、交番があるし、ガードレ-ルで狭い歩道が固く守られているので車道には出ずスピードを落として歩道を通ります。そのおかげか危ない目にあったことは一度もないです。

  5. カーナビでどういう音声案内がなされるのか知りたいです。

  6. 風水とかパワースポットとかそういう観点から解説してほしいでござる。

  7. 実質5差路だよね。