「上海モーターショー」に見る次のクルマのトレンド SUVの先はPHVクロスオーバー?(写真26枚)

なぜ中国市場は猫も杓子もSUVなのか

「中国人は、最近になってようやくクルマを買えるようになって、最初はセダンを買いました。そして、そろそろ2台目に乗り換えるという人が増えており、そうした人はセダンではないクルマを求めています。ひとりっ子政策が長かったため、ミニバンを個人用に使うという意識はありません。ですから、今はSUVに興味があるのです」と、ディーラーの中国人販売員は話します。確かな数字の裏付けはありませんが、販売の現場で感じる空気がそういうものなのでしょう。

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中国の指導者層御用達ブランド「紅旗」もSUVコンセプト(鈴木ケンイチ撮影)。
中国メーカー東風汽車の「東風 風神AX4」(鈴木ケンイチ撮影)。
LUXGENは台湾のメーカー裕隆汽車のブランド(鈴木ケンイチ撮影)。

 SUVといっても、荒れ地をタフに走るクロスカントリー風から、舗装路中心の背の低いクロスオーバーまで、内容には差があります。

 これまでの中国のショーでは、室内の広さに有利な、スクエアで大きなSUVが目立ってきましたが、今回は背の低いクロスオーバーが目立っているように感じます。なんといっても、中国で絶大な人気を誇るフォルクスワーゲンとアウディが、どちらもクロスオーバーです。

 また、中国の若い世代を狙ったスポーティさを押し出すクルマも数多く見受けられました。実用的でタフということよりも、若々しくてスタイリッシュなものが求められているようです。

 そうしたニーズにクロスオーバーは、まさにぴったり。このクロスオーバーのトレンドが中国だけでなく、日本含め世界中に広がっていく可能性もあるのではないでしょうか。

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