スイーツ観光列車「或る列車」、「鉄道BIG4」南田氏はこう見た! 生みの親と緊急対談も(写真60枚)

「食べ過ぎないで」 スイーツだけではない「或る列車」

「或る列車」は「スイーツのコースを楽しむ旅」ですが、乗車にあたって「お食事をお控えいただくか、軽めの食事をおすすめします」という注意書きがあります。スイーツ3品、ミニャルディーズ(お茶菓子)に加え、軽食も提供されるためです。

 この「或る列車」では、「世界のベストレストラン50」にてアジア最高の世界8位に輝いたという東京・南青山のレストラン「NARISAWA」のオーナーシェフ成澤由浩さん監修で、九州各地の旬の食材を使用したスイーツ、軽食が提供されます。

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「或る列車」の軽食。手前にスープ。
2017年4月と5月の軽食「うららかに」。
ピンで一部を開けられるなど、細かい工夫がある個室。

 軽食はスイーツの前にいただきます。このとき提供された軽食「うららかに」と、あわせて用意された温かいスープ「大地」の内容は以下の通りです。2017年4月と5月のメニューは「風薫る」がテーマになっています。

●NARISAWA“bento”「うららかに」
・福岡県長崎県あさりと大分県フキの炊き込みご飯
・九州産牛肉の時雨煮と大分県筍、木の芽の香り
・大分県関アジの炙り、春野菜のサラダ仕立て

●スープ「大地」
・大分県おおいた冠地どりのつくねとスープ、佐賀県自然薯の団子とともに

 郷土の味覚が盛り込まれた駅弁は多いですが、衛生上の理由から、そこに刺身を入れるのは困難です。そのため、旅先ではなるべくその土地のものを食べるという南田マネジャーは、スーパーで地魚の刺身を買って楽しむこともあるそうですが、「或る列車」は車内で関アジ登場。「素晴らしい!」と、「鉄道旅の達人」らしい感想が聞かれました。

 ご当地メニューや旬のフルーツなど、旅先でその土地の味を探しながら楽しむ鉄道の旅。「鉄道が好きな人は昔からしていましたが、『或る列車』のような列車の登場で、そうした鉄道の旅の間口が広がりましたね」と南田マネジャーは話します。

「こうした列車により、『鉄道』は『旅客(移動)』『物流(流通)』に加え、『エンターテインメント』になったと思います。『映画』『お芝居』『鉄道』と並ぶのではないでしょうか」(南田マネジャー)

 南田マネジャーは特にスープが気に入ったようで、日田へ向かって快調に走る列車に対し「そんなに急がないで!」と、嬉しい悲鳴を上げていました。

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コメント

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2件のコメント

  1. 相変わらずで何よりの南田さん

  2. これと似た隼人だか隼の風とかあったよな?特急料金取るんだよね?ぼったくり津山とまでは言わないが、他じゃリストラされてる車両で少々あつかましくないですかね?