スイーツ観光列車「或る列車」、「鉄道BIG4」南田氏はこう見た! 生みの親と緊急対談も(写真60枚)
車内に『或る列車』デザイナーが! 水戸岡×南田、緊急対談
進行方向左手に近代化産業遺産で或る「旧豊後森機関庫」が見えてくると、まもなく豊後森駅に停車。ここではドアが開き、ホームへ降りることができます。
「ゴールドだけど成金的だったり、派手だったりしない……。ステッカーを使ってない……。細工が細かい……」(南田マネジャー)
再び車両を外から眺めながら、感心する南田マネジャー。するとこのあと何と、そのデザインを生み出した本人に会うことができました。今回の「或る列車」はメディア向けの試乗列車で、デザインを担当したドーンデザイン研究所の水戸岡鋭治さんも乗車していたのです。
水戸岡鋭治さん×南田裕介マネジャー、「或る列車」車内で「或る列車」を語る
南田「コースをいただいて思ったのですが、容器にプラスチックが使われていませんね」
水戸岡「それは許されません。グラスの滑り止めといった仕方がない部分を除いて、石油製品は使っていません」
南田「甘いものを堪能できたというより、とにかく『おいしかった』という印象です」
水戸岡「『甘い』で終わってはいけません。日本は最高の食文化の国です。『物語』がないといけません」
南田「『或る列車』について、『ここは会心』という部分はありますか?」
水戸岡「難しいですけれど、『感動と楽しさが詰まっている』がテーマです。そのために、温もりのある自然素材をふんだんに使って、古今東西の様式を曼荼羅(まんだら)のように組み合わせてデザインしました。そうすると、インドのような、和のような、空間としては和が見えながらインターナショナルなものになり、時代を超えて残る普遍性が生まれ、大人、子供、世界の人が納得します。そして手間暇をかけることで、感動が生まれます。こうしてつくられた『舞台』でサービスクルーが『演技』することによって、『或る列車』というひとつの『物語』が完成するのです」
また南田マネジャーは、1号車にある壁の装飾が反対側の壁に映り込んでいることに気づいたと、水戸岡さんに“報告”。水戸岡さんから「そうした“気づき”が大切です」と返され、上機嫌でした。
「或る列車」は「水戸岡デザイン」ひとつの集大成
南田マネジャーは水戸岡さんについて「21世紀の鉄道に革命を起こした人」といい、誰にもマネできないひとつの集大成がこの「或る列車」だと話します。
「通勤車両から特急車両、ラグジュアリーな車両まで、すべてそれぞれのところで、それぞれに妥協がありません。こだわり、手間暇、気配りがされていると特に感じます」(南田マネジャー)
また南田マネジャーは「水戸岡さんの車両は鉄道の教科書に載ります。1000年後の評価は、頼朝、秀吉レベルです。僕が財務大臣だったら紙幣にします! 水戸岡さんは辞退されるでしょうけども(笑)」とも。
豊後森駅を発車すると、ミニャルディーズ(お茶菓子)の「木漏れ日」が運ばれてきました。「或る列車」という“物語”は、まもなく終幕です。
相変わらずで何よりの南田さん
これと似た隼人だか隼の風とかあったよな?特急料金取るんだよね?ぼったくり津山とまでは言わないが、他じゃリストラされてる車両で少々あつかましくないですかね?