「日本三大車窓クルーズトレイン」を体験 「姨捨2回」その実力とは? しなの鉄道「ろくもん」(写真27枚)

いよいよ「夜の姨捨」、その風景は? もっと夜景を楽しめる場所への案内も

 姨捨駅をあとにした「ろくもん」はさらに南進。聖高原駅でしばらく停車したのち、折り返します。19時13分ころ再び姨捨駅に着くと、あたりは暗くなっていました。2度目の姨捨駅では30分間の停車。今度は夜景を楽しみます。

Large 170514 rokumonobasute 11 Large 170514 rokumonobasute 12 Large 170514 rokumonobasute 13
夜の姨捨駅に停車する「ろくもん」。
姨捨公園からの夜景。
車内を消灯し、車窓からの夜景を楽しむ演出も。

「夜景をもっとよく見られる、駅近くの『姨捨公園』への散歩にご案内します」

 そうしたアナウンスののち駅の外に出て、徒歩5分ほどで小さな公園に到着。そこには、光に彩られた善光寺平のパノラマが広がっていました。公園周辺の明かりが少ないことがかえって夜景を引き立たせるのか、「これはすごい。ここでぜひ一杯やりたい!」といった声が試乗会参加者からあがります。

 姨捨駅に戻って、列車が発車したあとも、しばらく室内灯が消され、車窓から夜景を味わう演出が行われました。

 また、2017年6月から「ろくもん」の車内限定で提供される新しいカクテルも振る舞われました。長野県内の酒造業者などと連携し、県内産の原料を使った3種のカクテルは、それを車内で提供する「ろくもん」アテンダントの女性たちが考案したものだそうです。

「ろくもん」のクルーズトレインは選べる5コース

 20時45分、長野駅に到着。ここで記者は旅を終えました。列車はこの先、北しなの線の豊野駅まで運行されますが、これはスタッフの回送を兼ねたものだそうです。

 2017年の「ろくもん」クルーズトレインは、今回の姨捨ルートのほか、軽井沢~長野~黒姫間のルートでも運行されます。後者のルートでは列車に乗車するだけのコースと、黒姫駅(長野県信濃町)からバスで移動し、小布施、もしくは戸隠を散策するコースもあり、いずれも列車内で料理を楽しむことができます。

 また姨捨ルートでも、料理の異なるもう1種類のコースがあり、クルーズトレインとしては合計5つのコースが存在します。ちなみに今回乗車した、「小布施 鈴花」の料理が提供されるコースの旅行代金は、大人、子どもとも1万8500円(税込)です。

Large 170514 rokumonobasute 14 Large 170514 rokumonobasute 15 Large 170514 rokumonobasute 16
2017年6月から提供予定のシャインマスカットを原料にした新カクテル「小松姫」。
夜景を楽しんだあと提供された「レモンゼリー」。
左から飴善晶子さん、玉木 淳しなの鉄道社長、山越幸弘さん。

 また7月8日(土)には、「信州DCワインバレー号」として軽井沢発塩尻行きと、塩尻発軽井沢行きの2コースが運行されます。大型観光キャンペーン「信州デスティネーションキャンペーン(DC)」に合わせたもので、「ろくもん」がJR塩尻駅まで乗り入れるのは初めてのこと。車内では、ながの東急百貨店の山越幸弘さん、元JAL客室乗務員で昭和女子大教員の飴善晶子さんの両ソムリエが選ぶ、運行ルートにちなんだワイン5種類の飲み比べが行われます。

【了】

この記事の画像をもっと見る(27枚)

テーマ特集「【鉄道】瑞風、四季島、ななつ星…クルーズトレインの特徴、サービス、料金は?」へ

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。