国道ならぬ「酷道」の愛でかた 「酷ければ酷いほど愛おしい」、その魅力とは

国道には、「ここが?」と思うような細く狭い道や、なかには荒れ果てたような道も。そのような国道は愛好家のあいだで「酷道」と呼ばれ、親しまれているといいます。その実態とはどのようなものなのでしょうか。

「酷道」「旧道」「廃道」…楽しみ方も様々

 国道は、「1号」から欠番を含めて「507号」までが存在します。それぞれ全長800kmを超えるものから、わずか数百mという短いものまであり、道幅もさまざまです。

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「酷道」の代表格とも呼ばれる国道439号。クルマのすれ違いが困難な区間も多い(画像:photolibrary)。

 なかには、舗装も傷み、クルマのすれ違いも難しいような道も存在しますが、通行には注意が必要なこうした道を、国道ならぬ「酷道」と呼び、好んで走る人もいます。国道にまつわる新書『国道の謎』(祥伝社)の著者であり、ムック『酷道をゆく』(イカロス出版)の執筆者陣にも名を連ねる国道愛好家の松波成行さんに、その趣味の実態を聞きました。

――そもそも「国道好き」というのは、国道の何が好きなのでしょうか?

 ファンはそれぞれこだわりをもって国道を楽しんでいます。たとえば……

・国道の起点と終点をたどり、走った路線を地図上で塗りつぶす「完走派(塗りつぶし派)」

・おにぎりの形をしている国道標識を撮影しながらめぐる「おにぎり派」

・橋やトンネルといった土木構造物を愛でる「ドボク派」

・車載のカメラで国道の沿線風景を動画で記録し、エンターテイメントとして楽しむ「車載動画派」

・車がようやく通れるほどの細い通称「酷道」と呼ばれるスリリングな道をたどる「酷道派」

・バイパスが完成したため降格された旧道など、昭和の規格で造られた国道筋をめぐる「旧道派」

・かつては国道でありながらもバイパス開通や付け替えによって廃道となった国道を探検する「廃道派」

 といったタイプがあります。「酷道」や「旧道」「廃道」のほか、国道でありながら車両が通行できず、国土地理院の地形図では点線で示される「点線国道」と呼ばれるものもあり、ここを徒歩で探検する「登山派」というべき人も存在します。

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