国道ならぬ「酷道」の愛でかた 「酷ければ酷いほど愛おしい」、その魅力とは

国道には、「ここが?」と思うような細く狭い道や、なかには荒れ果てたような道も。そのような国道は愛好家のあいだで「酷道」と呼ばれ、親しまれているといいます。その実態とはどのようなものなのでしょうか。

実は裾野の広い国道ファン

――初心者でもその世界観に触れやすい「酷道」はあるでしょうか?

 おすすめなのは、「酷道」の代名詞ともなった四国の国道439号、通称「ヨサク」でしょう。徳島県から高知県まで、四国山地を横断する長大な山岳国道です。1日で走りきることを意識せず、部分的な区間を走行するだけでも、その片鱗をうかがえます。

※ ※ ※

 国道あるいは「酷道」ファンはどれだけ存在するのでしょうか。それは松波さんも不明だといいますが、「もともと『国道』というより鉄道ファンだという方や、自転車、地図、地形、ダム、郵便局めぐりといったジャンルの方々とお会いすることが多くあります」といいます。

「たとえば『乗りつぶし』の趣味も国道と鉄道で共通するものがあります。しかし、鉄道は廃線が進むなかで、以前よりも『コンプリート』する楽しみが薄まってきているという話も聞きますので、国道にはそれに代わるものがあるのかもしれません。『酷道』についても、その土地の起伏や風土、人々の生活を感じられるという醍醐味は、ローカル線の旅にも通じているでしょう」(松波さん)

 メインの趣味は違えど、「全国をめぐることでは共通していますので、みなさん国道の趣味もマルチに楽しんでいると感じています」と松波さんは話します。ただし、ある程度のドライブ技術が必要な「酷道」もありますので、現地に向かう際は、くれぐれも注意して運転しましょう。

【了】

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