群馬・栃木を走る107系電車、9月に定期運行終了へ お別れツアー開催 JR東日本

JR東日本の上越線や両毛線、吾妻線などで使用されている107系通勤形電車が、2017年9月をもって定期運行を終了します。

登場から29年 「サンドイッチ列車」の愛称も

 JR東日本高崎支社は2017年7月27日(木)、107系通勤形電車が今年9月をもって定期運行を終了すると発表しました。

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2017年9月で定期運行を終了する107系通勤形電車(2003年5月、恵 知仁撮影)。

 107系はJR東日本発足(1987年)後初めての自社製造車両として、1988(昭和63)年に登場。緑とオレンジのツートンカラー(湘南色)を身にまとい、国鉄時代に多くの急行列車で使用されていた165系急行形電車の機器(モーターや冷房装置など)を流用し、製作された車両です。JR東日本高崎支社は「サンドイッチ列車」の愛称でも親しまれたといいます。

 同支社では、8月2日(水)から9月下旬までの期間、107系の車体前面や側面に「ありがとう107系」のシールを貼り運行します。また、107系が走る両毛線の各駅には、8月2日から10月7日(土)までの期間、107系の定期運行終了を知らせる横断幕を掲出。さらにお別れメッセージの募集と車内掲出も予定されています。

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車両前面に貼られるシールのイメージ(画像:JR東日本高崎支社)。
車両側面に貼られるシールのイメージ(画像:JR東日本高崎支社)。
両毛線各駅に掲出される横断幕のイメージ(画像:JR東日本高崎支社)。

 10月1日(日)と7日(土)には、専用ヘッドマークを掲出した団体専用列車を運行。参加すると、方向幕を回しながらの撮影会に加え、特典として、107系デザインのオリジナルランチボックス(サンドイッチ入り)やバッグ、107系で実際に使われていたつり革、記念ミニプレートなどの進呈があります。コースや旅行代金などは次のとおりです。

●コースと運転日
・吾妻線コース(高崎~大前間往復):1日
・上越線コース(高崎~水上間往復):1日
・信越本線コース(高崎~横川間往復):7日
・両毛線コース(高崎~小山間往復):7日
●旅行代金(各コース共通)
・大人1万700円
・子供1万70円
●募集人員
・各コース80人

 参加は高崎支社ウェブサイトの専用パンフレットで募集されます。応募方法ははがきです。締切は8月15日(火)消印有効。応募多数の場合は抽選が行われます。

 このほか、107系の定期運行終了にあわせ、台紙付きの記念入場券も発売される予定です。詳細は後日改めて告知されます。

 JR東日本高崎支社は「29年間、群馬・栃木を疾走した想い出の107系の定期運行終了をみんなで盛り上げましょう」としています。

【了】

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6件のコメント

  1. ロングシートながらフカフカ座席はグッドだった。ほぼ四半世紀、活躍してくれたかな?
    ご苦労様でした。

  2. 台車、電動機は急行型からの転用でしたから、足回りはもっと走ったでしょう。ある意味715系や415系と同じく国鉄末期を象徴する電車でしたね。

    • ごめんなさい。415系ではなく417系でした(583系転用車)。お詫びして訂正いたします。

    • 583系を改造したのは419系ですね。

      他に急行型車両を使って造られた413系や717系なんかもあります。

    • 本当に申し訳ありません。文字通り不勉強でした。お詫びいたします。

  3. 107系といえば豪快なモーター音。
    乗っていて楽しい車両でしたね。

    そういえば107系は初めてJR東日本が開発した車両だった筈。
    今でこそ新型車両を続々と投入していますが、JR化直後は廃車発生品を使って107系を作るくらい大変だったのですね。

    719系も台車は廃車発生品だったっけ・・・。