なぜマツダは「エンジン」を止めないのか 新技術と共に見据える20年後のクルマづくり

マツダが技術開発の長期ビジョンを発表、ガソリン・エンジンの開発継続を高らかに宣言しました。EVなどモーター駆動車への世界的潮流に抗うような新しい「“Zoom-Zoom”宣言」、その第一歩は2019年開始とのことです。

マツダ「サスティナブル“Zoom-Zoom”宣言」を刷新

 2017年8月8日(火)、マツダは技術開発の長期ビジョン「サスティナブル“Zoom-Zoom”宣言2030」を発表しました。これは、ちょうど10年前に発表した「サスティナブル“Zoom-Zoom”宣言」を刷新したもの。「サスティナブル=持続可能/優れた環境・安全性能」と「Zoom-Zoom=走る歓び」の両立というコンセプトを、これからも守り続けるというものです。

Large 170811 mazda 01
2017年6月に発売された「CX-3」ガソリン・エンジンモデル。新世代ガソリン・エンジン「SKYACTIV-G 2.0」を搭載し、「魂動」デザインを採用(画像:マツダ)。

 内容的には「地球」「社会」「人」という3つの領域での課題解決に挑戦しようとあります。「地球」領域では、CO2削減の挑戦、「社会」領域では事故のない社会を作る挑戦、「人」領域では「走る歓び」にて人々の心の充足を提供するという挑戦です。

 ここで注目は、「地球」領域の挑戦です。マツダは2035年になっても、純粋な電気自動車と燃料電池車、すなわちモーターだけで駆動するクルマの普及は限定的で、ハイブリッド車などを含む大多数のクルマには「エンジン」が搭載されていると予測しました。そのため、「マツダは、まだまだエンジンの開発の手を緩めない!」と言うのです。

この記事の画像をもっと見る(4枚)

最新記事

コメント

Leave a Reply to まるめぐぷう Cancel reply

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

3件のコメント

  1. 世界的には化石燃料エンジン全廃、それに逆らう、か。逆にエンジンが生き残りそうな分野といったら・・・砂漠とか北極南極とか電池との相性が悪い所とか、建設系重機とか出力重量比が高い、あるいは連続稼働時間が長い原動機が必要な場合かな。それでも電気との併用は必要だし。いずれにしてもこのままでは将来海外輸出は困難になるし。うーむ、どうなるか読めない。

  2. 内燃機関禁止ね、何か?ろくに代替え手段すら講じなかった免許自主返納を思うのは俺だけか?政の道具で?いてまえ打戦のようにはいかんぞね?路面電車やトロリーバスが街から消えていった辺りがマラソンの折り返し地点なら復路は険しい道にたるだろうねー、今更に日本橋の下に首都高を潜らせるのと同じで人が代われば環境も変わるほど甘くはないぞね、ガソリン車が給油をするようなタイミングで充電できる設備か?はたまた路面電車やトロリーバスみたいに架線か?例えば想像として幹線道路の路面に埋め込んだ電極などの外部から電気を取り入れる技術か?要は充電しながら走れる整備事情がどこまで電気自動車の開発に追い付くかが課題だと思うけど、本来は順番逆だもんね、

  3. 最終的にはシステムからは切り離されて、露店が使っているポータブル発電機のようなポン付けの形になっちゃうかもしれないね。要は電力を取り出せればいいだけだから、それ以上の関与はさせないというシステムに。かなり切ない未来になりそうだ。それでも、ガソリンエンジンで足りるような用途はモーターになると思うなあ。大出力のディーゼルでさえも、トラックや鉄道で燃料電池や蓄電池が試行されてるくらいだから、残るのは一部だろうなあ。船舶とか超大型車とか建設機械とか。