「全9新幹線に乗るツアー」なぜ企画? 5日間ひたすら乗車、観光なしの旅とは
「新幹線開通でこんなに変わった」を実感できる?
――なぜ途中に観光がないのでしょうか?
「フルムーン夫婦グリーンパス」を利用した類似のツアーは、1997(平成9)年春、秋田新幹線開通を記念した関西からの東北ツアーから行っており、過去には観光も組み込んでいました。
その後、2011(平成23)年の九州新幹線全通、2015(平成27)年の北陸新幹線金沢開業時にも同様に各新幹線を乗り継ぐツアーを企画してきましたが、路線の拡大とともに行程も増えていきました。しかし、たとえば5日間に比べて6日間では参加者が減る傾向が経験的にわかっています。このため、2015年3月の北海道新幹線の開通を記念した東京発着のツアーで、途中の観光を一切廃し全新幹線を5日間で乗り継ぐ形態を打ち出しました。今回はそれを全国発着のツアーとして展開しています。
――どのような客層を見込んでいるのでしょうか?
子育てから手が離れたご夫婦や、退職などの記念に旅行されるお客様を見込んでいます。移り変わる車窓を楽しみながら、普段ご自宅では語られないような思い出話や、これからについてお話しいただく機会になればと考えています。ご夫婦で別々の駅弁を提供するのも、それをシェアしていただくなどして、会話を広げていただければという思いからです。
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過去のツアー参加者からはどのような声があったのでしょうか。阪急交通社によると、「確かに『観光もしたかった』というご意見もありますが、そもそも観光重視の方は参加されないと思います。旦那様がお楽しみになるものと思っていたところ、奥様からも『これだけ乗ることもないわね』といったお声をいただいています」といいます。参加者は、たとえば生まれ育った場所や、昔旅したところが「新幹線の開通でこんなに変わった」と、思い出話に花が咲くのだそうです。
「ただの移動手段としてではなく、鉄道に『乗ること』を切り口にする旅行商品は、九州新幹線が開通したころから業界全体で増えてきています。背景には飛行機の地方路線の不便さ、貸切バスの車両不足といった問題もあるかと思いますが、車両の違いや駅での停車時間の過ごし方など“鉄道の趣”を旅の要素にする商品を、当社でも積極的に展開しています」(阪急交通社)
なお、旅行代金はひとり15万円です。出発日は2017年10月~12月の特定日で、出発地によりルート、宿泊施設などが異なります。
【了】
何だ!また家族構成や年齢制限の落ち付きか?少しでも利用が減れば、利用しない、買わない原因は若者に振るくせに!
専門雑誌の特集でもあるまいに。
ガーラ湯沢と博多南を省いているのが残念!
熟年夫婦が5日間も新幹線に乗り続けるって…よほど好きじゃないと疲れたとしか回答無いぞ。
世の中の熟年を甘く見てる。最近の熟年は体力だけでなく思考も若いからめんどくさがりだし飽きっぽい。
そしてクレームやネットでの拡散の術も得ている。
五日もかからないでしょう。
新庄まで行かないのか