米空軍次期練習機選定、ボーイングとKAIの「譲れない戦い」とは T-Xまもなく決着へ

各社がT-Xに力を入れるもっともなワケ

 アメリカ空軍T-Xは事実上、F-35のパイロット候補生に対する練習機として使われることになります。つまりT-Xの勝者は「F-35との組み合わせに最適な練習機」であるというお墨付きを得るわけですから、今後間違いなくF-35導入国への売り込みにおいて最有力候補となるでしょう。

 それはF-35Aを導入する航空自衛隊も例外ではなく、アメリカ空軍T-Xに参戦中の各航空機メーカーはすでに、将来ありうる「川崎T-4練習機の後継機」を視野にいれた予備的な活動を水面下で行っています。

 アメリカ空軍T-Xの勝者は350機の受注を得ることが確定しており、また最終的に追加発注や輸出などで1000機の生産を見込めるとあって、21世紀初頭最大の練習機調達計画としてロッキード・マーチン&KAI陣営、ボーイング&サーブ陣営ともに勝利は譲れないところでしょう。

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コメント

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3件のコメント

  1. 信頼性で言えばボーイング・サーブ組が極めて有利。特にサーブは昔より航空機の開発能力では定評があった。KAIは技術的やアメリカが要求する品質が満たされない可能性が極めて高い。

  2. アメリカの新装備開発では常に発生している、予算超過で議会が中止させるという不安が…

    一部のライターが日本の防衛装備導入について、各幕僚部が欲しいものを政治は追認するだけと批判しているが、アメリカのように政治家が口出ししすぎるのもどうかと思う。

  3. 何だか民間が乗りにくい乗り物とか多いね、海豚や鯱も強引に乗れば記事になるだろうけどね