米空軍次期練習機選定、ボーイングとKAIの「譲れない戦い」とは T-Xまもなく決着へ

米空軍の時期練習機選定がまもなく決着します。候補はふたつの陣営の機に絞られてきましたが、なかでも、ボーイングとKAIは互いに譲れない背景がありました。

KAIとボーイング、なぜここが正念場なのか

 なかでも、ここでの勝利が自社の命運を左右するであろう、厳しい立場にあるのがKAIとボーイングです。

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ロッキード・マーチンとKAIの共同開発機、T-50「ゴールデンイーグル」米空軍型は2016年に初飛行した(画像:ロッキード・マーチン)。

 KAIはもともとT-50を1000機販売する計画を立てていたものの、T-50自体「高性能だが練習機としては過剰であまり売れていない」という現実があり、KAI、ひいては韓国の航空産業全体が飛躍的発展を遂げるかどうかの分水嶺になっています。

 一方のボーイングはさらに深刻です。統合打撃戦闘機(JSF)プログラムにおいてロッキード・マーチンF-35に敗れたボーイングは現状、F/A-18E/F「スーパーホーネット」およびF-15E「ストライクイーグル」といった旧世代の戦闘機を性能向上しつつ細々と生産し続けているにすぎません。幸い2017年にはカタールがF-15QAを採用決定するなど延命に成功していますが、いずれにせよ風前の灯である状況はかわりません。もしT-Xに敗北したならば、ボーイング社の保有する伝統あるセントルイスの戦闘機工場は、存続の危機に立たされることになります。

 T-Xの初期運用能力獲得(実用化)は2024年、勝者はまもなく発表される予定です。

【了】

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コメント

3件のコメント

  1. 信頼性で言えばボーイング・サーブ組が極めて有利。特にサーブは昔より航空機の開発能力では定評があった。KAIは技術的やアメリカが要求する品質が満たされない可能性が極めて高い。

  2. アメリカの新装備開発では常に発生している、予算超過で議会が中止させるという不安が…

    一部のライターが日本の防衛装備導入について、各幕僚部が欲しいものを政治は追認するだけと批判しているが、アメリカのように政治家が口出ししすぎるのもどうかと思う。

  3. 何だか民間が乗りにくい乗り物とか多いね、海豚や鯱も強引に乗れば記事になるだろうけどね

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