非武装の戦闘機、なにに使う? サーブ「グリペン」新コンセプト「アグレッサー」とは

サーブが「グリペン・アグレッサー」コンセプトを発表しました。メーカー自らアグレッサー機をセールスすることは極めて珍しいことです。その意図は、どこにあるのでしょうか。その前に、そもそも「アグレッサー」とはなんなのでしょうか?

セールス相手は民間企業?

 サーブは「グリペン・アグレッサー」をセールスする候補として米英の名を挙げており、軍の業務を民間に委託するイギリスのASDOT(空中防衛作戦訓練支援)計画やアメリカのADAIR(空中アドバーザリー)計画を請け負う、民間軍事会社への供給需要を見込んでいます。

「グリペン」は安価であるというユニークな長所を武器に、おもに予算があまり潤沢ではない中小国に対するセールスで大きな成功を収めていますが、「グリペン・アグレッサー」もまた機体の特性をうまく生かした商戦略であるといえるでしょう。

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民間軍事会社ATAC社が運用する、イスラエル製戦闘機F-21「クフィル(ライオン)」(関 賢太郎撮影)。

 戦闘機を民間企業が運用するという形態は、日本人的な視点からすると奇妙奇天烈に見えるかもしれませんが、世界的にはすでに定着したビジネスです。たとえばイギリスはすでにテストパイロット養成用に「グリペンD」を1機保有しており、民間のQinetiQ(キネティック)が運用を請け負っています。

 またアメリカのATAC社が運用する、ホーカー「ハンター」は、在日米軍の訓練支援のため日本で目撃されることも少なくありません。同社はこのほか、IAI F-21「クフィル」といった珍しい戦闘機も運用しています。

【了】

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コメント

3件のコメント

  1. 空中戦の技量向上を目的とする仮想敵機としては、高等練習機よりも維持費が高く、だからといって実戦にも使えない。何らメリットは感じられない。

  2. 「派生型」ということはどこか実戦機とは違うのでしょうが、何も記述がありません。機銃やパイロンをダミーにするとかしてるだけなのでしょうか? その程度でも派生型と呼ぶのでしょうか?

    自国で配備してない「ほぼ」実戦機のアグレッサーというのは、その速度や運動性などで、より実戦に近い訓練ができるようになるのでしょうね。

    • 自国で配備していない、ということは、その少数のアグレッサーのためだけに整備部品、要員教育を新しく構築しなければならないし、そうなると全体の維持コストが高くなる。だったらまだしも高等練習機や旧式機をアグレッサーに当てた方がまし。この場合は複座機を充当すればよいだけで、わざわざ開発する必要もない。

      日本ならX-2を本格的なアグレッサーにすれば意外と面白い結果になりそうだが、そこまでは考えてないだろうな。ついでに。本文でキネティック社が民間企業とありますが、もともとキネティック社はイギリス軍の技術開発部門が独立したものであって、本来の意味での民間企業ではありません。

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