核ミサイル、迎撃したらどうなる? 過去事例から考えられる実際のところとは

核爆発が起きる仕組みとは

 北朝鮮が保有する核弾頭の詳細については明らかになっていませんが、一般的な核弾頭の起爆は以下のようなメカニズムになっています。

 核反応のひとつ「核分裂」は、燃料として広く使われるプルトニウム239に中性子を照射することによって生じます。また核分裂自体が中性子を生み出すため、さらに別のプルトニウム239を核分裂させます。この連鎖反応が無制限に暴走した状態を核分裂における「核爆発」と呼びますが、この連鎖を引き起こすには多量のプルトニウム239を高密度に凝縮しなくてはなりません。

 そのため核弾頭にはプルトニウム239が数十個に小分けした状態で格納されており、起爆時には火薬の爆発によってすべてのプルトニウム239を中心部へと押し込み衝突・凝縮させます。これを「インプロージョン方式」と呼びます。

 インプロージョン方式はすべてのプルトニウム239が同時に中心部で衝突するよう極めて慎重なタイミングが要求されるため、迎撃ミサイルが衝突したことによる衝撃で起爆することは考えられません。

 実際に、核爆弾を誤って投下ないし核爆弾を搭載した爆撃機の墜落といった事故がこれまで数十回発生しており、いくつかの核爆弾を紛失していますが、こうした事故によって核爆発が発生した例は1件もありません。

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コメント

5件のコメント

  1. 試験の命中率が実戦で反映されると期待しない方が良い。また、放射性廃棄物弾頭による攻撃の場合、逆効果になりかねない。

  2. アニメでヒーローがミサイルに飛んで追い付いて乗り込んで器機を操作して方向を変えて危機を脱するなんての見たが、さすがに乗り物とは思えないのだが、最近の状勢から仕方のない記事なのかも?

    • 巡航ミサイルなら有り得るけど弾道ミサイルって進行方向を変えたりできるんだろうか、

  3. 弾頭そのものに超高速、超高温でも耐えられる誘導装置と操縦機能を組み込めば、終末精密誘導は可能なんでしょうが(例、パーシング2、旧ソ連の潜水艦発射対艦弾道ミサイル、など)、外部からの操縦となると・・・厳しいな。まだ直接壊した方が楽。

  4. ミッドコースでは汚染が大気圏外だが、大気圏離脱・突入段階では高高度から汚染物質が舞落ちる。再突入段階での迎撃は、自国上空汚染付の最終手段。