高速道路の除雪、完全無人化なるか 人工衛星「みちびき」活用の新システム試行、誤差数cmに?

自動運転の「現実味」 一歩進む農機の分野では…

 NEXCO東日本はこれまでも、北海道大学大学院の野口 伸教授協力のもと、GPSを活用した音声ガイダンスによる運転支援システムや、凍結防止剤の自動散布システムなどを開発し、除雪作業の効率化とオペレーターの負担軽減を図ってきたといいます。

 野口教授の専門は農業情報工学や農業ロボットの開発。北海道では農業機械各社が野口教授の協力を受け、GPSの位置情報に基づき自動で土を耕したり、種をまいたりする「ロボットトラクター」の研究を行っています。自動化で除雪の先を行く農業分野の現状は、どの程度まで進んでいるのでしょうか。野口教授とともに研究にあたるヤンマーは、その進捗について次のように話します。

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ヤンマーが2018年に発売を予定している自動運転トラクター(手前)のイメージ。有人のトラクターと同時に走行し、別々の作業を行うことができる(画像:ヤンマー)。

「監視者がいる状態で、トラクターがプログラムされたルートを自動で耕作したり、無人トラクターを有人トラクターが追随する形で同時走行し、別々の作業を行ったりすることが可能です。また、『みちびき』の信号を使ったシステムの実証実験では、GPSでの測位データと実際の誤差を数cm程度にすることにも成功しています。当社では2018年内にも、このような自動運転プログラムを搭載したトラクターを市販する予定です」(ヤンマー)

 農機の分野ではすでに、自動運転が一般に手の届く範囲まで現実味を帯びてきているようです。

 除雪作業について、NEXCO東日本は今後さらに技術開発を進め、2021年以降、複数の作業や運転をシステムが受け持つ「準自動化」、システムが要請したときのみオペレーターが対応する「自動化」を経て、オペレーターが全く関与しない「完全自動化」を目指すとしています。

【了】

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コメント

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3件のコメント

  1. 滑走路の除雪車も無人運転になってほしい
    道交法が適用されないから交通事故を考えなくてもいい上に、
    超高層ビルが周囲の数キロメートルに無いからGPSなどの幾つもの衛星の電波を確実に捉えられる
    もっと台数を増やして除雪作業を短縮してほしい

  2. 神林長平『戦闘妖精・雪風』の「フェアリィ・冬」だね。

  3. まずは自衛隊の基地から?あるいは試験的に小規模空港から?それはそれとして、あとは鉄道の除雪の自動化は、厳しいかな。