なぜ?「逆走」する特急 景色が後ろではなく、前に流れて行く…

座席の向きと逆に向かって走り出す特急列車があります。もちろん、座席の向きは変更が可能。なぜ、座席が進行方向を向いていないのでしょうか。

後ろに向かって走り出す

進行方向と逆を向いた座席(2017年10月、恵 知仁撮影)。

 座席が進行方向の逆を向いた状態で、運転される特急列車があります。もちろん、座席の向きは変更が可能です。

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進行方向と逆を向いた座席(2017年10月、恵 知仁撮影)。

 福岡市の博多駅と長崎県の佐世保駅を結ぶ、JR九州の特急「みどり」。そのうち、佐世保発博多行きの「みどり」は、佐世保駅を発車したのち、わずか10分ほどで到着する早岐(はいき)駅で進行方向が変わります。

 そのため佐世保駅発車時、早岐駅から進行方向を向くよう、座席が逆にセットされているのです。

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銀色の車両が博多~佐世保間を結ぶJR九州の特急「みどり」。
秋田新幹線「こまち」のE6系。
「JR日本最西端」をアピールするハンバーガー。

 同様の列車はほかにもあり、たとえば秋田新幹線「こまち」。上り列車は発車後およそ30分の大曲駅で進行方向が変わるため、座席が逆を向いた状態で秋田駅を発車します。

 このように進行方向がすぐ変わるとき、「逆向き座席」の場合があります。ちなみに佐世保駅は、JRでいちばん西にある駅です。

【了】

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コメント

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12件のコメント

  1. 名駅発の「ワイドビューひだ」も、岐阜駅で方向が変わるから逆向き発車ですね。

  2. 片瀬江ノ島から藤沢の間のロマンスカーも座席逆サイド

    • 他にも関東地方なら西武鉄道の飯能-西武秩父間がそうですね

  3. ふじかわの静岡~富士間の東海道本線区間は逆向き

  4. 方向は変わらないものの0系で進行逆になる固定席ありましたよ

  5. NEXの253系時代も。

    国鉄時代は進行方向が変わる駅に差し掛かる手前で、専務車掌氏が「お近くの皆様お誘いあわせの上~」なんて放送していた。懐かしい。
    今、例えばかつての“おおぞら3号”なんて運転すると、函館から逆向きで札幌まで、なんて羽目に(なるわけないか。)

  6. 「スーパーいなば」の上郡駅でも逆向きになりますよ。
    乗車していたら周りが座席を回転させ始めたので驚きました。

  7. JR九州の小倉駅も方向転換します。乗車したあとで席を回転させると、時々あれっ?という顔をする人がいて、発車してから納得していたり。昔の客車時代の東海道線の特急列車(富士、つばめ、はと等)は終点で一旦回送して編成まるごと方向転換していたとか(よって、展望車は上りも下りも最後尾)。

  8. あっという間に、これだけのほかにもありますコメント。
    もっとしっかり調べてから記事にしろよー、という感想だけしかもてない浅い記事になっちゃいましたね。

    がんばれー。

  9. 河口湖発のJR特急型車両を使った列車(ホリデー快速など)もそうですね。
    以前外国人が乗ってきて後に人がいるのに無理やり回転させようとして、
    その後ろの人が動かないので諦めて場所移動してました。
    移動先でも回転方法がよく分からないようで四苦八苦して富士山到着する頃にやっと座席の向きを変えることが出来ましたが、
    富士山発車して向きが変わったら慌てて座席を回転させてました。

  10. 首都圏住みなので西武鉄道「ちちぶ」と小田急「えのしま」が自分的には身近な例だな。

  11. 特急オホーツク号・大雪号も遠軽で進行方向が変わる