EVシフト、トヨタの本音は? 「プリウス」から20年、本腰はいつ入れるのか

なぜいまこのタイミングで「説明会」?

 会場には、現物のモーターなどが用意され、説明員は実際の開発を行っているエンジニアです。20年かけて、いかに電動車両用のモーターなどが進化してきたのかが詳細に丁寧に説明されます。100年以上の歴史あるモーターでも、自動車用で過去に大量生産されたものはありませんでしたから、「プリウス」の登場以来、自動車用のモーターの進化は、非常に大きなものだったのです。

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初代と4代目のモーター比較。コイルが初期の丸線から平角線に。最高回転数は5600rpmから17000rpmへ(画像:トヨタ)。

 それは当然、パワーコントロールユニット(インバータ)やバッテリー関係も同様です。そのため、トヨタは自動車用に限って言えば、モーターなどの個々のエレクトリック系の専業メーカーにも負けない技術力を獲得していると言っていいでしょう。やはり技術は、ラボではなく製品として市場で販売されてこそ磨かれるもの。過去20年、1100万台の実績は伊達ではないということです。

 つまり、今回の説明会は、「トヨタが電動化車両の高い技術と実績を持っている」をアピールするものでした。

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初代から4代目までのバッテリーモジュールの変遷。バッテリーパックとしての体積は、初代から67%小型化しているという(画像:トヨタ)。

 では、なぜいまこのタイミングで、そのような説明会を開くのでしょうか。

「『プリウス』発売から20年の区切りなので」とトヨタの方は説明します。しかし、本音は違うのではないでしょうか。筆者(鈴木ケンイチ:モータージャーナリスト)の考えでは、ドイツ発の「EVシフト」に対する、トヨタの回答です。

 排気ガス不正からこちらドイツ自動車業界は、突然にEVへのシフトを鮮明にしました。「2020年代に量産EVを大量に投入する」「EV販売でナンバー1ブランドになる」などと声を大に主張します。

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コメント

1件のコメント

  1. こりゃ完全に焦ってるな