旧軍カラー? 暗緑色迷彩のF-4が話題に あの色にはどのような意味があるのか

暗緑色は日本独自? 迷彩色にもさまざまアリ

 今回のF-4特別塗装機や陸上自衛隊のヘリコプターに多くみられる緑色の塗装も、日本独自の植生に合わせることで最大限の迷彩効果を発揮できます。同様に、国土の大半が砂漠で占められている国、冬季は雪に閉ざされる国、標高が高く樹林が少ない国などにおいて、自国での運用に特化した様々な迷彩が存在します。

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フォルス(偽)キャノピーが描かれたSu-27。機体の上下を誤認させとっさの判断を遅らせる効果があるという(関 賢太郎撮影)。

 昨今、レーダーに捉えられにくい航空機を意味する「ステルス」という言葉は広く知られるようになりましたが、本来ステルスとは単にレーダーだけではなく、赤外線や可視光、そして音といった自己の存在を示す痕跡を消し、観測されにくくする技術や行為全般を言います。ゆえに人間の目を欺く迷彩は、原始的ではありますが立派な「ステルス」であると言えるでしょう。ステルス機が全盛となりつつある現代においては、今後も迷彩が廃れることはなさそうです。

【了】

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コメント

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10件のコメント

  1. 間違った迷彩で逆に撃墜されやすくなった、という事例もあります。

    • 知る限り空自は3種類の迷彩服を使ってるから、非常時に不慮の事故が発生するのを真剣に懸念します。

  2. フラットディスプレーの応用でカメレオンのように空域によって迷彩の色を最適化する戦闘機が出てくるかもしれないね。

    • 先ずは特殊部隊の光学迷彩でしょ

  3. 飛行機オタク、ミリタリーオタク廃業してからずいぶん経つけど。
    未だに飛べるファントムがあるのにビックリした。

  4. しかし、カッコイイな。どうせF-4何て時代遅れの古い機種は、こうやって自衛隊の広報用に活用すればよいという見本ですね。

  5. 山や森林なら結構視認しづらくていいかもね。
    都市部では逆に目立ちそうな気がする。
    まあ日本は他の先進国と比べて意外と森林が多い国だからいいのかな。

  6. F1支援戦闘機の迷彩も凄く効果的だったな。田園に溶け込んで、日の丸がなかったら相手は見つけられないんじゃないかってくらいだった。

  7. 迷彩塗装はあくまで視認性を撹乱させるのが目的だから今のレーダー主体の戦闘には不向きかもね。
    でもA-10みたいな機体には有効かな(日本には無いけど)。
    その場所や季節に合った迷彩を施さないと意味はないし・・・
    でも、期間限定のショーモデルとしてなら有りかも(以前も加藤隼戦闘隊カラーの機体を見た気が)。
    あと少しで退役してしまうけど、F-15を屠る程の練度を持ったパイロットがいる以上は残してもいい気が・・・でも、F-35を配備していかなきゃならないしなぁ。
    日本のファントムは基本設計は古くてもライセンス生産の後、改良に改良を重ね今に至り、四世代機に引けを取らない性能を出せる様にチューニングされた機体(限界が見えてた国産のF-1は第4世代機+のF-2へ移行しながらも)
    スーパーファントムとまで言わしめた魔改造的要素をこれからも続けていけるのかな?
    まぁ、F-35は秘密が多いし、ライセンス生産も出来ないみたいだから無理か(国内組み立ては出来るけど)出来てF-15Jまでかな。

  8. マルチスケール迷彩は、2つ以上のスケールのパターンを組み合わせた軍事迷彩の一種で、多くの場合(必ずしもそうではないが)コンピュータ支援によって作成されたデジタル迷彩パターンを使用する。フラクタル迷彩のように、様々な距離の迷彩、あるいは様々なスケールの迷彩(スケール不変の迷彩)を行うことができるため、フラクタル迷彩と呼ばれることもある。コンピュータでデザインされたマルチスケールパターンであっても、すべてが矩形の画素で構成されているわけではありません。また、ピクセル化されたパターンがすべて異なるスケールで機能するわけではないので、ピクセル化されていることやデジタル化されていること自体が性能向上を保証するものではありません。マルチスケールパターンの背後にあるアイデアは、自然の自己相似性を模倣すると同時に、スケール不変の、いわゆるフラクタルカモフラージュを提供することである