信号機老朽化、どう対策? 誤作動や倒壊のおそれ 数減らす取り組みも

ニュータイプの信号機も

――信号機の数そのものも減らしているといいますが、それはどのような場所で、代替の対策はどのようにしているのでしょうか?

 たとえば、学校の近くには押しボタン式の信号が多いですが、廃校や統合が進み、不要になるケースがあります。また、赤と黄色だけを表示する「一灯式」の信号を撤去し停止線を設けるなど、おもには横断歩道の設置や一時停止の規制で代替しています。ただ、警察の判断だけで信号機を外すことはできません。地域の方々と協議しながら進めていく必要があります。

――更新された信号機は、従来のものとどのような違いがあるのでしょうか?

 電球がLED化されることが多いです。また、日よけフードのない平面的かつ小型の信号機も増加しています。機材が小さくなるので安価になるほか、LED化で電気代も抑えられます。

※ ※ ※

 信号機の更新が進むにつれ、電球のLED化だけでなく、形状も従来型と異なるものが登場しているようです。
 
 信号機製造大手、コイト電工の持株会社であるKIホールディングス(横浜市戸塚区)によると、「薄い『フラット型』と呼ばれる車両用信号機は以前からありましたが、当社では灯器のレンズ直径を従来よりも5cm小さい25cmとした小型のものを開発し、これが2017年6月に大阪市の交差点へ初めて設置されました」とのこと。警察庁がレンズ直径の標準仕様を30cmから25cmへと変更したことを受けて開発したものだそうです。「従来品よりも安価に抑えられていますので、今後も採用が増えていくでしょう」と話します。

 なお警察庁は2016年10月時点で、2020年度までに老朽化した信号機約4万3000基を更新していくとしています。

【了】

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コメント

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5件のコメント

  1. 警察が灯器のコストを下がる案を募集したときに、薄型フルフラットにしたらコストが下がると言い出した会社が1社あったらしい。
    そのせいで全メーカーが灯器の再設計をする羽目に。
    原価は前のとほとんど同じ価格って聞くけどな。メーカーの利益が減っただけ。

  2. 低コストは必要ないと思う。
    無闇に低コストを手をつけると逆に金が掛かるのは新東名の猪瀬ポールが証明したからな。
    因みに老朽化した信号機が多い印象が受けるのは兵庫県と静岡県。
    日本信号初代丸型は他県より残っている割合が高いです。
    逆に少ないのは上の岐阜県や東京都、栃木県、埼玉県、京都府だと思う。
    やはり更新サイクルが早い地域ほど、信号機の老朽化が少ないと思う。
    最も日本信号初代丸型やコイト包丁みたいに視認性や電気系統が劣化している灯器は別としても京三宇宙人灯器やブツブツレンズ、アルミ灯器辺りなら灯器より電柱やアームを変えた方が安全だと思います。
    大分みたいに灯器変えてもアームを変えないのは危ないからね。

  3. 郊外の交差点はどんどんラウンドアバウト化して信号機を不要にしましょう。

  4. 論点ズレズレだけど、安野光雅だったか「赤黄青という色の区別だけでなく、バツ三角まるのような形態で区別できる信号を考えてもいいのでは」という言葉を、最終ページの写真を見ておもいだした。

  5. AIが発達すれば車に信号が搭載されるようになるだろう。
    いわば、車版ATCみたいなものが一般的になるかもしれない。