「東京オートサロン」の変遷とは 改造車の祭典はどのように市民権を獲得してきたのか

「チューニング」から「カスタム」へ

 2000年代以降は自動車業界全体に「エコ志向」が高まったこともあり、チューニングよりもカスタム、中身より外側を楽しむ出展が俄然増えてきました。国産自動車メーカーは全社が出展するようになり、タイヤメーカーを中心とする大手パーツメーカーの参加も急増。2010(平成22)年以降はJDM(いわゆる海外で人気の80年代から90年代の日本車を中心とする日本仕様車)人気やインバウンドの急激な増加、そしてメルセデス・ベンツやVW、アウディなど海外メーカーによる出展の増加もあいまって、国際色が一気に強まってきたと言えます。とくに2、3年前からはブースに中国語、英語が話せるスタッフを配置する出展者も増えつつあります。2015年には来場者数が初めて30万人を突破し、過去最高を記録しています。

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「東京オートサロン2018」のトーヨータイヤブース(2018年1月、加藤博人撮影)。

 2001(平成13)年から毎年出展しているトーヨータイヤの担当者に、昨今の出展内容について聞いてみました。トーヨータイヤは「SEMAショウ」(米国最大の自動車アフターマーケットのショウ)にも毎年巨大なブースを複数出展しており、最も気合の入った日本メーカーとして知られています。「オートサロン」においても同様で、今年はラリードライバーのケン・ブロックを筆頭に、超有名レーサーのデモランやトークショーを開催し多くの来場者を楽しませてくれました。

「北米では、乗用車と同じ感覚でライトトラックを運転するクルマ社会で、移動の手段として利用する日本の感覚とは異なったクルマ文化が根付いていると考えております。そんな北米市場で、当社はおもにピックアップトラックや、SUV用大口径タイヤでブランド地位を確立しております。今回の『東京オートサロン』を通して、当社がグローバルに活躍しているということを国内外に対して発信したいという思いのもと、迫力かつ躍動感のあるイメージに一新しました。」(東洋ゴム工業広報室)

 いまや、世界3大カスタムカーショー(「東京オートサロン」米「SEMAショウ」、独「エッセンモーターショー」)としてその地位を確立し世界からも注目を集め、海外からの来場者も激増している「東京オートサロン」。日本のメーカーも地球規模で発信する傾向が今後ますます強くなっていきそうです。

【了】

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コメント

1件のコメント

  1. 改造車の人気は根強い事までが分かった