東海道・山陽新幹線に「次世代コムトラック」導入 「遅れ拡大」防げるその性能とは?

鉄道のダイヤが乱れたとき、利用者が一番気になるのは「いつ所定のダイヤに戻るのか」ということ。JR東海は東海道・山陽新幹線に新しい運転管理システムを導入し、列車の遅れが拡大しないようにすることを目指しています。

「集中」から「分散」でトラブル規模を縮小

 このほか、機器類と機能の構成も見直されます。現在のコムトラックは、「列車の運転」や「利用者への情報提供」など複数の機能を、ひとつの計算機に集中させています。このため、運転関係の機能にトラブルが生じた場合、利用者への情報提供にも影響が出てしまう可能性があります。運転関係のトラブルが利用者には案内されず、混乱に拍車をかけてしまうかもしれません。

 新しいコムトラックでは、計算機の高性能化や小型化を受け、複数の計算機に機能を分散させる方式を採用することになりました。仮に運転関係の機能を持つ計算機にトラブルが発生しても、利用者への情報提供機能を持つ計算機は正常に動作します。JR東海は機能の分散化により「お客様への更に安定した情報提供が可能となります」としています。

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新しいコムトラックは複数の計算機に機能を分散。トラブルの影響を最小限に抑えるようにする(画像:JR東海)。

 東海道・山陽新幹線では1972(昭和47)年、大量の列車を安全かつ効率的に誘導するため、ポイントを自動制御するシステムとしてコムトラックが導入されました。その後、路線の延長や輸送力の強化にあわせ、列車の運転管理機能や情報提供機能などを追加。今では東海道・山陽新幹線の運転を総合的に管理するシステムへと発展しています。

 JR東海が計画している新しいコムトラックは、最初のコムトラックから数えて10代目にあたります。稼働時期は2023年10月の予定。JR東海は約216億円かけて、古いシステムを新しいシステムに交換する計画です。

【了】

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コメント

3件のコメント

  1. 「次世代コムトラック」導入は東海道・山陽新幹線だけ?

    在来線にも早期に導入してほしいと思う。

    単線の路線で駅で行き違い待ちがあるとき、自分が乗っている列車は遅れていなくても、行き違ってくる列車が遅れていると到着待ちで遅れてしまう。

    行き違いをさせる駅は遅延が起きても通常運行時から変更しないのだろうけど、行き違い列車が遅れてきた時間を考えたら、待たずに次の行き違い可能な駅まで進むことができたのに(運行間隔を考えても列車が駅で詰まることは無い)と思うことがある。

  2. 九州列車カレンダー2018が届きました。

    大切にします。

    ありがとうございました。

  3. 遅れ拡大防止だけなら、優先関係を変えるだけみたいだから、ソフトウェアの修正だけで済みそうなものだけど・・。余程、古いコンピューターシステム使ってるのでは?

    ・・で、ハードウェアごと最新の分散システムに替えるのはいいけど、分散システムだとネットワークで接続されるから、どこかにインターネット回線が入ると外部から侵入されて制御を奪われる危険性も出てくる。そんなリスクが無いようなシステムにしたいですね。

    さらに高空での核爆発のノイズで電子機器が全滅する可能性もある。最新のトレンドに合わせることが、必ずしも安全・安定に繋がらないのが現在のハイテク技術。余分な設備費用がかかるとしても、しっかりと防御を固めてください。

    またソフトウェアの大規模な交換はリスクも伴います。小さなバグでも波及することがありますからテストは入念に。

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