大戦機なぜ米では現役? 戦後70有余年、いまだムスタングなどが普通に飛んでいるワケ(写真10枚)

日本国内に残る戦時中の飛行機というと、もはや博物館に鎮座する数機程度があるくらいですが、アメリカではいまだ大戦機が普通に飛んでいるうえ、レースまで開催されています。この差は、戦争の勝敗や気候の違いだけで生じるものではありませんでした。

【写真】レシプロ戦闘機最高傑作? P-51「ムスタング」

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レースのベース機としても人気のP-51「ムスタング」(2016年、石津祐介撮影)。

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専門誌を中心に、航空機の取材、撮影を行うライター、写真家。国内外を問わず世界各地の空港やエアショーなど取材。航空機以外にも野鳥、アウトドア、旅行など幅広いジャンルの取材を行っている。

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コメント

7件のコメント

  1. 空自のエアショーも米空軍みたいにスマートなら

    日本に寇するパヨクも息を飲むだろうに

  2. 日本にはアメリカほど旧大戦機を飛ばす需要が無いのでは?

    あのレプリカ零戦も結局は売却する羽目になったし、ウヨの連中もそんなに興味を持つ者は少ないのでは?

  3. 戦後、日本の再軍国化を防ぐため、連合軍が日本の軍用機をすべて破壊、研究用のごく一部の機体はすべてアメリカに持ち出したことが日本に大東亞戰爭時の軍用機が残っていないせい。

    戦後も長きにわたって日本は自前で軍用機を作ることを連合国によって禁止されてきたのが、この種の軍用機を残すことができなかった最大の原因であり、それは日本の責任ではない。

  4. アメリカのメカ好きとそれに対する情熱は凄いですからね。個人の戦車コレクターとか、趣味が対戦車砲を撃つこと、なんていう人物もゴロゴロいますから。

    まあ最も国土が広いゆえ、そういったことが可能というのもあるのでしょう。

    日本は国土も空も狭いですし、レストアできる技術を持った人間が、しかも趣味でそんなことをできる余裕がある人がそう簡単には見つからないでしょうから難しいでしょう。

  5. 負けたから仕方ない。

    勝っていれば、当然状況は変化していたよ

  6. 肝心の機体が現存していないと言うのも有るけど

    アメリカなんかの場合は戦勝国で現物もあれば置いといたり飛ばせる土地もあるからねぇ。

    国土に限りがあり、高温多湿で雨が多い日本じゃ保存するだけで一苦労だし

    身近で馴染みがある鉄道車両や旅客機ですら滅多に残さないのに(博物館以外での静態保存のSLなんかの保存状態見たら絶望ものかと)、軍事アレルギー全開の日本で軍用機が残るはずは無いしねー

    後、アメリカじゃ馬鹿みたいに数作ったおかげで当時物の部品がグリス漬けになってて、探せば出てくるし

    英国なんかは古い車や鉄道なんかでも部品を新規に作るメーカーも有るくらい「技術やその産物を直して残す」文化が浸透してますし、逆に日本じゃ建築物を中心に「古くなったら新規に作り直す」文化が浸透してますからね(風土的に木造建築やコンクリート建築が長持ちしない風土ですし、地震も有りますしね)

    お国柄としか。

  7. 日本で飛行機を飛ばすには有効な耐空証明を受ける

    もしくは、試験飛行等を行うため国土交通大臣の許可を受ける

    のどちらかが必要です

    前者は大戦機ではほぼ不可能なので、基本後者になりますが

    そうなると飛べる条件が大幅に制限され、飛ばしていい場所でかつ発着ができる場所

    というのは日本にはほとんどありません。しかも実験機扱いで飛ばすには日本では

    その都度煩雑な申請が必要なんです

    海外で飛んでる各国の大戦機も基本は実験機扱いですが、日本ほど申請が煩雑でなく

    郊外に発着場が確保できるという場合があるので飛ばしやすいのです。

    (この区分の機体は基本、海上や人口密集地を避けないといけないのですが、それらの上空を飛ばなくて済み離着陸の出来る場所を確保できる地域ってのは日本ではあまり思いつかないですよね)

    外国並の熱意で免許取ったぞオーナーになったぞではこの国では飛ばせないんです

    また、外国で飛んでる機体も飛ぶためにいろいろ犠牲を出してますから

    飛ばすことだけをありがたがるべきか考えないといけません

    毎年のように犠牲者の出る事故は起きてますし

    機体も復活させられずそのまま廃棄も出ています

    法律に合わせて計器を交換したり、使わない過給機などを封印したり

    オリジナルを維持するという意味では悪い方へ行っている場合も少なくないのです