米海軍「ミリアス」なぜ日本へ? 古いけど新しいイージス駆逐艦、横須賀配備の意義

アメリカ海軍の駆逐艦「ミリアス」が2018年4月、配備先の横須賀へ向け米サンディエゴを出港しました。いわゆるイージス艦である「ミリアス」とはどんな船で、そして横須賀へ配備される意義とはなんでしょうか。

「ミリアス」はなぜ横須賀へ?

 ベースライン9Cが組み込まれたことによって、「ミリアス」を含む7隻はまさに最新鋭のイージス艦に生まれ変わりました。たとえば最新の対潜戦闘システムや電子戦装置の装備、接近するミサイルを迎撃する高性能20mmCIWS(近接防護火器)の更新、最新鋭の高性能対空ミサイルであるSM-6の運用能力付与、ほかの艦艇や航空機とリアルタイムで目標情報をやり取りできる共同交戦能力(CEC)の付与、いままではどちらか片方ずつしかできなかった弾道ミサイル防衛(BMD)と通常のミサイルや航空機を迎撃する防空作戦を、同時に並行して行う能力である統合防空およびミサイル防衛(IAMD)の付与などがあげられます。

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「ミリアス」と同じアーレイバーク級駆逐艦「ジョン・ポール・ジョーンズ」から発射される対空ミサイルSM-6(画像:アメリカ海軍)。

 このように最新鋭のシステムを搭載する「ミリアス」が横須賀に配備される意義はなんでしょうか。

 まずは、横須賀に配備されている他のイージス艦運用の柔軟性向上があげられます。これまではイージス艦が弾道ミサイル防衛をする際には周囲への警戒がおろそかになってしまうため、ほかのイージス艦による護衛が必要でした。しかし「ミリアス」は上記のIAMDにより単独で弾道ミサイル防衛をこなせるため、護衛が必要とならなくなったぶん、ほかのイージス艦の運用の幅が広がることになります。

 もうひとつ考えられる意義として、北朝鮮や中国に対する抑止力の向上が挙げられます。このような最新鋭の艦艇が日本に配備されれば、北朝鮮や中国が日本に対してミサイルを発射したとしても迎撃される可能性が従来に比べて高くなります。それならば攻撃をやめたほうが……と思いとどまることも十分あり得るでしょう。こうした相手を「思いとどまらせる」ことが、すなわち「抑止力」なのです。

【了】

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コメント

1件のコメント

  1. たまに横須賀の米軍基地前でデモやってるけど、恥ずかしいから止めてほしい。

    主義主張は尊重するが、抗議する相手が違うと思う。

    基地前の街宣って、余りにも独りよがりな行動にしか映らないし、普通の住民には奇異に感じてしまう。

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