日産「シルフィ」EV化の先は? 中国市場狙う日産、そこに見え隠れする死角とは

「電気自動車の日産」の、大いなる死角

 ただし、大きな問題もあります。

 日産の言うところの電動化車両は電気自動車とハイブリッドであるeパワーです。ところが、中国政府の言う電動化車両に、ただのハイブリッドは含まれません。プラグイン・ハイブリッドでなければならないのです。そのため、中国側の定義に合わせると、現状で日産の電動化車両といえば電気自動車のみになってしまいます。日産としては、中国政府にeパワーを電動車化車両として認めてもらえるようにアプローチしていると言いますが、それが果たせるかどうかはわかりません。

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「北京モーターショー2018」会場は、北京市の中国国際展覧センター(2018年4月25日、鈴木ケンイチ撮影)。
東風汽車は2003年に設立された(2018年4月25日、鈴木ケンイチ撮影)。
「北京モーターショー2018」にて、日産のプレスカンファレンスの様子(2018年4月25日、鈴木ケンイチ撮影)。

 もしも、eパワーが認められず、さらに電気自動車の販売も伸び悩むことになれば、日産からプラグイン・ハイブリッドが登場するかもしれません。作ろうと思えば日産にとって難しいことではないはずです。

 どちらにせよ、この先、日産からは数多くの電動化車両が登場します。日本市場への波及の可能性もあわせて、どんなクルマが出てくるのか注目です。

【了】

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コメント

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4件のコメント

  1. セドグロを葬り、サニーを捨てた時点で既にこの会社のアンテナは海外向けなのですが、名前だけは何故か海を往き来しているようですね
    過去のブルーバードシルフィーのように全く違う車でも販売店系列に配慮したかのような車もユーザー視線に立てない時点で完全な失敗作でしたし
    過去にはブルーバードにL20型や後に駆動方式をFFしてVG20型を搭載してSSSより高級に振ったブルーバードマキシマなんてのも発売してました。
    またeパワーにしてもプリウスとは違い発電専用エンジンからは完全に駆動系が切り離されてるシステムが電気系の故障に如何に対処するのか?
    またEVの普及に対する充電の為の発電のリスクとガソリン車が存続した場合の環境のバランスなどの対策も手放しではないとは思いますが?

  2. ところで、
    せっかくハイブリッドを作っていながらそれをプラグインにしないでいることのメリットって有るの?

  3. 現行シルフィがコンパクトセダンですか・・・
    もっとも簡単な方法ならリーフのシステムをシルフィのシャーシに合わせれば出来るシルフィのEV化より
    シルフィをコンパクトセダンと表現する方が驚いた。

  4. ゴーンになってから日産車はやめた