「8人」は多すぎる? ミニバンの「7人乗り」が増えたワケ 価格が高くなる傾向も

「7人」と「8人」で十数万円の価格差も ニーズの傾向は

――価格などで違いはありますでしょうか?

 2列目がキャプテンシートである7人乗りのほうがベンチシートよりも機構が複雑になるため、8人乗りと比べると、同じグレードで17万円ほど高くなるケースもあります。

※ ※ ※

 ある自動車販売店の代表によると、「2列目のキャプテンシートはもともと、ハイクラスのモデルやグレードで見られた高級仕様のシートです」とのこと。少なくともなくとも10年ほど前は、トヨタ「ノア」やホンダ「ステップワゴン」クラスは8人が主流だったといいます。

 しかし、「ステップワゴン」では2009(平成21)年発売の先代モデルは8人乗りが標準、7人乗りはオプションでしたが、2015年からの現行モデルは逆に7人乗りが標準で、8人乗りがオプションになっています。ホンダによると、現行「ステップワゴン」発売前の予測数値では、ベンチシートを選ぶ人は35%と見込んでいたとのこと。「多く乗れればよいわけではなく、シートアレンジや使い勝手などを総合的に判断いただいていることでしょう」と話します。

 この傾向はほかの車種でも見られ、たとえば日産「セレナ」は、2018年2月に発売された「e-Power」搭載モデルは8人乗りを廃し、7人乗りのみになっています。日産によると、これはおもには床下にバッテリーが搭載されたことによるものといいますが、「『e-Power』は静粛性が特徴でもありますので、(キャプテンシートで)ゆったりとお過ごしいただきたいという思いもあります」とのこと。

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「セレナ e-Power」のインテリア。2列目キャプテンシートの7人乗りのみが設定されている(画像:日産)。

 前出の自動車販売店代表は、「ふだん3列目は荷物置きで、おじいさん、おばあさんと一緒に出かけるといった特別なときにしか座らないという人も多いのではないでしょうか」と推測します。各社が2列目のキャプテンシートを下のクラスにも広げてきたことは企業努力だといい、これにより「『3列目もありますよ』ではなく、3列目もよりしっかりとつくるようになったのでしょう」と話します。

【了】

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コメント

3件のコメント

  1. だからeパワーが1クラス上の価格になっちまうんだろうに
    相変わらずの代替え需要ばかりに的を絞る車作りには呆れるばかり
    多く乗れればいいってもんじゃない?
    じゃ何をもって開発してきたのか?
    元々セダンより断然に着座位置の高いゆらゆらフラフラの乗り心地のミニバンで快適性をそこまで売りにするなら、これらの原型になったセダンに一度試乗してみてもらってはいかがだろうか?

  2. 選択肢が増えるのは良いことでございます。
    この記事は7人乗りキャプテンシート推しであることからか、ベンチシートのメリット(あるいは使い方)紹介が、あまりにお座なりに思えます。

    ベンチシートの特色:
    ・後部座席をフルフラットにして車中泊する。
    ・大きい荷物や長い荷物を積みやすいシートアレンジ。

    もっと一般的な表現をするなら、
    ・7人乗り(キャプテンシート)は、人が乗ることを重視。
    ・8人乗り(ベンチシート)は、道具として使うことを重視。

    おそらく価値判断からして、根本的に異なると思えます。
    だから「8人は多すぎる?」との見出しでは、本質を見誤ります。

    個人的には8人乗り一択であり、「7人乗りの設定しか無い」時点で、検討にも値しなくなります。

    直接は関係ないかもしれませんが、現行エルグランドは、後部座席をフルフラットにすら出来なくなっています。
    この仕様は客を選ぶなぁと、ちょっと心配したものですが、出先でも滅多に見かけなくなった気がします。

  3. 要は売れ筋をふっかけ価格にしただけだろ?
    だからeパワーが1ランク上の車格の価格だろうに
    こんなろくに安定傾斜角度も無さそうな箱形開発して何が定員が多ければいいってもんじゃない?
    その為の車だろうに
    いい加減に消費者をちゃかす商いしてると歯車焦げ付くぞえ~