さよなら79歳のSL「ポニー」 地球を35周走ったC56形160号機、本線から引退(写真24枚)

C56、引退の理由 「楽をさせてあげたい」

 C56形は小型で出力が大きくないため、客車を多く連結し、勾配の多い路線を走ることは苦手です。滋賀県内を走る「SL北びわこ号」はほぼ平坦な場所を走るので大きな問題になりませんが、そうでない山口線で「SLやまぐち号」(新山口~津和野)として走るときは、ディーゼル機関車の助けを借りる、客車の数を少なくするなどの必要がありました。そして、2017年に登場した「SLやまぐち号」用の新型客車35系は5両編成固定で、3両だけで走らせるといったことが難しい車両です。

 そうしたことからJR西日本はC56 160を、パワーのあるデゴイチにバトンタッチさせるとともに、合わせてC56 160をまだ余力のあるうちに本線から引退させ、京都鉄道博物館で動態保存していくとのこと。

 JR西日本 梅小路運転区の長澤浩一さんは、C56 160の本線引退について、さみしい思いがあるものの、C56形の性能を考えると、無理をさせず、「ポニー」という愛称のように、京都鉄道博物館で「SLスチーム号」として楽をさせてあげたい、と話します。ちなみに長澤さんは中学生時代から全国のSLを追いかけ、写真撮影に没頭していたそうです。

 なお今回の160号機本線引退により、本線で営業運転を行う日本のC56形は大井川鐵道(静岡県)の44号機のみに。静態保存(動かない状態で保存)されているC56形は各地にあり、靖国神社(東京都千代田区)の遊就館にはタイより戻ったC56形31号機が保存されています。

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