道路補修工事に革命? 首都高、橋の塗装工事足場を段ボール箱でまかなう新工法とは(写真13枚)

首都高速道路が、道路橋の塗装工事を大きく変えるという新工法を開発しました。従来、塗り替え工事では大掛かりな足場を組んで粉塵などを防止する必要がありましたが、これを段ボール箱ひとつでまかない、局所的な塗り替えを可能にするものです。

橋の塗り替え、局所的にはできないワケ

 首都高速道路ら5者が、道路橋の補修工事に関する新工法「スポットリフレ工法」を開発、2018年6月13日(水)にそのデモンストレーションが行われました。

Large 20180617 01
首都高速道路がデモンストレーションを行った「スポットリフレ工法」(2018年6月13日、中島洋平撮影)。

 鋼製の橋桁(はしげた)には、経年とともに局所的な腐食(錆)が発生していきます。首都高速道路 保全企画課長の永田佳文さんによると、こうした腐食を放っておくと穴が空いてしまうこともあり、それを防止するため塗装の塗り替えが必要だといいます。しかし、クルマの部分的な傷を補修するように、腐食箇所だけを塗り替えるのは、従来難しかったといいます。

「塗装においては、塗料を塗る前に鋼材本来の素地を露出させる『素地調整』が重要です。そこで最も有効とされているのが、砂状の鉱石を構造物に高圧で吹き付けてサビを落とす『ブラスト』と呼ばれる工法なのですが、粉塵や有害物質の飛散を防止するため、大がかりな足場を組んで厳重に防護しなければなりません。したがって、広い範囲に足場を組んで塗り替えを行うことが一般的です」(首都高速道路 永田さん)

 このため、塗装工事で多くの費用と手間がかかるのは「足場工」なのだとか。加えて、足場のなかで作業員は宇宙服のような防護服を着用し、酸素ボンベを付けて作業するという厳しい環境に置かれているそうです。

 そこで開発されたのが今回の「スポットリフレ工法」。足場を使わず、段ボールを施工面に当てて粉塵や有害物質の飛散を防止するものです。高架橋から宙づりになって作業する「特殊高所技術」、あるいは点検に用いられる高所作業車を用いて施工でき、大幅なコスト削減と省人化が可能とのこと。首都高速道路の永田さんは、「塗装工事の概念が変わります」と自信を見せます。

この記事の画像をもっと見る(13枚)

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  2. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  5. 屋内で息を潜めていたロシア軍の装甲車が「次々に大炎上」 攻撃準備中に急襲される瞬間を捉えた映像が公開
  1. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  2. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  3. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  4. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス
  5. ロシア海軍のステルス艦が「大炎上」 ウクライナの攻撃で撃破される瞬間を捉えた映像が公開