戦車にウインカーが付いているワケ 車種でも異なる事情、戦う車両になぜ保安装置?

戦うことを目的に作られた陸上自衛隊の戦車にもウインカーが取り付けられていますが、よく見ると、車種によっても少し異なっています。背景になにがあるのか、装甲車全般のウインカーについて解説します。

「装軌」と「装輪」で異なるワケ

 実は、戦車以外の「装甲車」にもウインカーが取り付けられています。そして、そこには「装輪車」と「装軌車」での違いも確認することができました。

 まずそもそもの前提として、戦車をはじめ自衛隊の特殊な大型車両などは、道路運送車両法などの適用が除外されています。ゆえに、一般道を走るうえでウインカーやサイドミラーなどの装着「義務」もありません。しかし、周囲の一般車両が戸惑わないよう、なるべく一般車両と同じような走行をするとの考えから、ウインカーなどを装備しているそうです。

 とはいえ戦車は、一般道を走る前提で作られていません。そのため、ウインカーは必要最小限度の範囲で車体の前後にだけ取り付けられています。一般の自動車のように側面にはウインカーが取り付けられていないのが特徴なのです。ほかにも、こうした大型車両の特徴でもある、側面にあるはずの反射板も取り付けられていません。

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16式機動戦闘車の側面。方向指示器や反射板が並ぶ。90式戦車と比べるとその差異は一目瞭然。(矢作真弓撮影)。

 同じ装甲車でも、タイヤで走る「装輪車」は事情が違うようです。

 自衛隊の装甲車には装軌車と装輪車の2タイプがありますが、装輪車は最初の段階から一般道を走る想定をして作られているので、しっかりと保安基準を守るようにしているとのことです。

 そのため、「装輪戦車」とも呼ばれる16式機動戦闘車には、車体両側面にウインカーや反射板が取り付けられています。

 このウインカーですが、自衛隊の車両はロータリースイッチという灯火(ライト)を制御する機構を持っています。そのため、訓練や実戦などの時は、ウインカーやライトが点かないように設定することもできます。

 戦車にウインカーと聞くと、とても不自然に感じるかもしれませんが、実は世界の主要戦車を見てみても、その多くがウインカーを装着していることから、決して日本の戦車が特別だということではないのです。

【了】

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コメント

3件のコメント

  1. リアル戦う交通安全

  2. 発見されないように迷彩色にしてあるわけだが一般道を平時に走るには必要なんだな。

    さて有事の際 この目立つ黄色のレンズはどうするのだろうか。

    そのままでは迷彩の意味が無くなる。

    簡単に取れる?

    陸上自衛隊では迷彩制服で通勤している自衛官も多いのだが、あまりに闇に溶け込んでしまうためか

    袈裟懸けの光反射ベルトをして通勤しているのを見る。

    人間本体が見えなくともその反射ベルトだけで自衛官とわかってしまう不細工さ。

  3. 何でやたらとワケってカタカナ使うの?

    漢字じゃ不満?

    yahoo!ニュースで見かけると不快なんだよね。

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