光の反射が命取り、自衛隊のクルマどう対処? 車体に施される様々な工夫とは
光は味方をしてくれる場合もあれば、敵になる場合もあります。陸上自衛隊では敵にこちらの動きが知られないように光をコントロールします。その方法とは。
演習場手前のひとコマ、「行動の秘匿」のために
一般道路を経由して演習場へ入っていく自衛隊のクルマたち。ここからは訓練地域のため、実戦を想定した行動が求められます。すると、隊員たちが資材を手に持ってクルマから降りてきました。実は、これからある作業が行われます。
訓練中の演習場内は、一般道と違って実戦を想定した行動が求められます。実戦を想定した行動のひとつに、行動の秘匿があります。
部隊がクルマで移動するときは、クルマのエンジン音、巻き上げる砂埃など、敵に見つかってしまう要素を含んでいます。ただし、音は遠くまで届きません。遠くまで届いたとしても、音は光よりも進む速度が遅いので、敵に聞かれても、すでにその場にはクルマがいない場合があります。巻き上げる砂埃は、遠くにいても見えてしまうのですが、空高くまで砂埃が巻き上がる頃には、クルマはすでに遠くまで移動しています。
では、敵に行動を明かさないために最も重要な要素はなんでしょうか。それは光です。その光をコントロールするために、クルマにはある加工が施されます。それが遮光なのです。
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遮光とは、文字通り光をさえぎることです。日中は太陽の強い日差しを受けますが、クルマのフロントガラスや塗装面は、思っているより光を反射します。これを抑える加工が施されるというわけです。
迷彩にこだわる軍隊は防戦型と言われる。
自衛隊は国是のためにそうだし、第二次大戦末期のドイツ戦車が複雑な迷彩となったのを見るとうなずける。
ブレーキランプもすべて動作しないように出来ますが後続車両にだけは見えるようにした
豆粒のような尾灯が付いてますね。
上空に居る敵機から見えないようにと言う意味もあります。
さすがにそこは撮影してないか。