ここまで進化、バスの安全対策 導入進むカメラやレーダー 車内安全にも小技が光る

公共交通を運行するうえで最も重要なことは、安全性です。先進技術の導入や、車両の細かな部分の改善により、バスの安全対策はここ数年で格段に進んでいます。

車内の移動も多い路線バス、構造の工夫で安全確保へ

 バスの場合、車外だけでなく車内の安全にも注意しなければなりません。

 高速バスでは基本的に全員が着席し、シートベルトをしていますが、一般路線バスでは乗客の車内移動やバスの停止・発進が多く、特に高齢者の転倒事故が発生しています。各バス会社では利用者への注意喚起を行っていますが、おそらくそれだけで事故をゼロにするのは不可能。車両の構造自体を改善したり、運転手が車内の状況を確認しやすくしたりする方策が必要でしょう。

 国土交通省が推進し、実用化が進められているのは、車内の車椅子スペースなどの拡大、ステップ部の傾斜除去、運賃箱の薄型化による通路の拡大などです。また、大きく変わってきたのが優先席の向き。バスの優先席は従来「横向き」(進行方向に対して平行)なのが普通でしたが、ほかの座席と同じく進行方向に向いた車両が増えています。

 これは2015年に実施された国土交通省標準ノンステップバス認定制度の変更を受けての動きです。同省によると、横向きの優先席では立ち上がり時の転倒事故が多いことから前向きにしたとのこと。しかしながら、足の不自由な人などは横向きのほうが座りやすく、かえって不便になっているという声もあるようです。

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メーター上に運転手を見るカメラが取り付けられ、ディスプレイ表示で注意喚起する「注意力警報システム」(画像:ジェイアールバス関東)。
夜間や霧中でも前方を検知できる「ミリ波レーダー」を利用した安全システム「PCS」(画像:日野自動車)。
日野「セレガ」の改良型には全座席ELR付き3点式シートベルトが備わる。ELRは衝突や急制動を検知し自動でロックする装置(画像:日野自動車)。

 乗客が立っているのに発進してしまうことを防ぐため、車内ミラーも地味ながら変わっています。一般的に平面鏡と曲面鏡がありますが、前者は車内の状況を把握しやすい代わりに見える範囲が狭く、後者は見える範囲が広い代わりに、歪んで見えてしまうため実際の状況が把握しづらいという欠点がありました。国土交通省は標準ノンステップバス認定制度の変更以降、車内ミラーは従来より大きく、かつ曲率の大きくないものの導入を推進しています。細かな変化ですが、車内事故を減らすための努力が続けられているのです。

【了】

※記事制作協力:風来堂

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コメント

4件のコメント

  1. 単にメーカーとしてトラックに先行して装備したシステムを優遇税制向けにバスに流用設定しただけだろ

    一応にトラックの場合は総重量において標準仕様かオプションの区分けで税制は違ってくるけど基本は何もかにもがトラックの流用品で、特にバスは購入補助など手厚い措置が施されるので装置がんじがらめの車が世にでるのは常

    また国認定のノンステバスなどは元時点では駆動系はワンステバスの流用なので床は低いが、その分ワンステバスより駆動系からの車内の凹凸の落差が激しく決して安全な車内とは言えないし

    更にはドア開閉中の動力伝達遮断装置も新規車に被せる義務で存続車に後着け義務の無いところの大穴

    また乗客一般に優先席や車椅子スペース、ベビーカー固定位置座席をステッカーで一括周知しようとする言葉足らずの問題など、優遇税制や控除の為の装置か?誰が為の装置か見直す時期なんじゃないでしょうか?

  2. これって日野じゃなくてバス製造メーカーと電装メーカーの貢献した証じゃないの?

    いい加減に他人が捏ねた持ちをかっさらうような企業の好感度アップとか売名商売なんて何れ転けると思うけど?

  3. 特に高速域で走行する状態が多い高速バス・夜行バスはできるだけ早く、

    乗用車に搭載されているような先進システムを標準装備にして貰いたい

    一度事故が発生すれば内外ともに路線バスよりも被害が大きいからこそ、より一層ドライバーの負担軽減が求められるでしょう

    正直、国内市場をほぼ寡占している日野やいすゞからは慢心が感じられ、乗用車・国外の大型車メーカーに比べ研究に対する動きが遅いと思わざるを得ません

    ダイムラー・ふそう連合の様に、1年でも早い実用化を目指して、事故の被害者を減らそうとする意気込みを見せてもらいたい

  4. いいね~、バスは手厚い補助があって

    確か。13年規制のセレガーラより28年規制セレガーラは100万強値上がりしたと聞くが?

    その為か?28年規制車が発表された後も13年規制車の検査猶予期間である半年は13年規制車が生産されて価格の安い13年規制車の駆け込み需要にバス製造メーカーがフル稼働したとか?

    JRバスグループがグランドドリームシリーズを各路線に増強したのはこの辺りの都合ではあるまいか?

    て言うか、いい加減にバス製造メーカーから直販する時代が来てもいいと思うけどね

    いすゞは栃木に、日野は石川に足周り駆動系を供給して、たまには主役から下りてもいいんじゃないのかね?

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