潜水艦も無人化の時代へ ボーイングUUV「エコーボイジャー」と日本の潜水艦乗員事情

潜水艦の無人化への研究が進んでいます。ボーイングが開発する無人水中航走体「エコーボイジャー」もそのひとつで、米海軍への採用の可能性がありますが、これは日本にとっても無関係のお話ではなさそうです。

アメリカ海軍で採用の可能性も

 この「エコーボイジャー」に関して、現在採用の可能性が高まっているのがアメリカ海軍のUUVプログラムです。アメリカ海軍は、大型UUVを情報収集や機雷戦、さらに将来的には潜水艦の追跡などの多様な任務に就かせることを目指して、現在その大型UUVを開発する企業の選定作業を行っています。その結果、2017年にはボーイング社とロッキード・マーチン社が最終候補に選ばれました。今後はこの2社による競争が行われ、2018年末にいずれか1社が選ばれることになりますが、この選定競争に際して、ボーイングは「エコーボイジャー」をベースとしたUUVを提案するとみられています。

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開発中の大型無人水中航走体「エコーボイジャー」(画像:ボーイング)。

 どちらの候補が選ばれるかはまだまだ分かりませんが、すでに2017年と2018年に実際に試験航海を行い、また顧客の要望に応じてさまざまな機器を搭載可能な「エコーボイジャー」を擁するボーイング社が有利ではないかと、筆者(稲葉義泰:軍事ライター)は感じます。

日本も無関係ではない? 自衛隊の人員不足を埋める「エコーボイジャー」

 実は「エコーボイジャー」は、日本にとっても無関係な存在ではありません。これは、現在自衛隊が直面している人材不足と関係があります。

 日本が少子高齢化時代に突入し、また景気回復にともなう一般企業への就職率が年々向上していることもあって、自衛隊への入隊者は年々減少しています。一部報道によれば、入隊者を確保するために現在26歳が上限である自衛官採用年齢を30歳程度まで引き上げるという話まで出てきているようです。

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