減りゆくヘッドマーク JR特急の愛称名に込められた思いと歴史とは

近年は減り続ける「ヘッドマーク」

 このような経緯をたどってきたヘッドマーク。最近は、残念ながらヘッドマークを前面に掲げた特急列車は次第に数を減らしています。その理由は様々ですが、近年主流となっていた幕式やLED式のヘッドマーク掲出装置は、仕組みが複雑で保守に手間がかかること、雨水などの浸入で車体が腐食する原因となることなども理由のひとつのようです。

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JR西日本の特急車両は、ヘッドマークを表示する仕組みがない。写真は681系「しらさぎ」(伊原 薫撮影)。

 JR東日本では、老朽化のため2018年春で引退したE351系や、同様に数を減らしている185系や651系などがヘッドマークを掲出していた一方、最新鋭のE353系やE259系はいずれもヘッドマークを表示する仕組みを持っていません。また、JR西日本やJR九州では、新造された特急車両はすべてヘッドマークがないタイプです。

 昔ほど特急列車の種類が多くなく、また駅ホームなどでの案内が充実した現在、特急列車の前面にヘッドマークがなくても、乗り間違いなどは起こりにくくなりました。加えて、新幹線ではイラスト入りのヘッドマークがなかったこともあり、そういった意味では、ヘッドマークの存在意義は小さくなっているのかもしれません。反面、優等列車の象徴とも言えるヘッドマークがなくなることに、寂しさを感じる人も少なくないことでしょう。

 世界的に見ても、特急列車に愛称を付け、その名前にちなんだイラスト入りのヘッドマークを掲出するというのは、かなり珍しいものです。日本独特の文化という見方もでき、その地域の魅力や名物をシンプルに伝えてくれる、楽しいデザインのヘッドマークが今後再び増えることを願います。

【了】

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コメント

6件のコメント

  1. じつは盗難対策ではないか?と思ってみたり。
    撮り鉄ならぬ盗り鉄らはなにがなんでも盗もうとする。
    鉄道好きと言う割りに車両破壊してでも盗む。
    だったら無い方がいいと言う判断をする事業者もあるようです。

    • ほんで捕り鉄ですか?

    • 津和野駅でSLやまぐち号を降りた後に機関車を転回させる場所でを見に行ったら保安係員みたいな人がピリピリしてたっけかな
      因みにアタシですが、何ら危険でも無い遠くから撮っていただけで、お前等呼ばわりされたもんで少しだけ抗議しましたが
      相も変わらず一部の無法者の悪行で一括こちらまで悪者扱いされるザマは嘆かわしいかぎりですよ
      て言うか、こういう奴の頭の中って列車の写真撮ってるだけで全てが鉄道好きだと勘違いする仕切りが無いんかね?
      何か?都会の痴漢対策と同じ頭の仕切りの無さで頭の中に仕切りが無いから津波でも常駐してるんやないでしょうかね?

  2. そうなると、新製された特急車輌にはしっかり愛称幕がついているJR北海道は結構すごいんじゃなかろうか…?
    解体されたキハ285系にも愛称幕はついていたし、まだまだ北の愛称幕は廃れなさそうねw
    愛称幕が廃れる前に会社そもそもが廃れるは!とか言われそうだけどね…w

  3. 勿論ヘッドマークは格好いいですが、EF65の無印銀河にトワイライトの電源車なんて意外と良かったかな
    あれ仕事でも京都観光でも利用させてもらいましたが消えてしまいました。
    一度だけですが66に釜が代わった後のあさかぜで65のあさかぜに乗ったことあるし(ヘッドマーク無し)
    これまた機関車側の巻き取り式列車名が瀬戸だったり回してましたが、楽しい時代でした。

  4. 線区ごとにデザインやカラーリングが異なる車両が導入され更にその線区では基本1列車しか設定されないケースが多くなったからなぁ(特に西日本)

    ちなみに盗難の件は当時深刻な問題でサボや民鉄の行先表示板とかも盗まれるのでそれまでは乗務員控室の外に並べて置いていたのを止めたりとかしていた。
    TVや新聞でも報道されていた事案なんでそこそこ年季の入っている鉄オタなら知ってるんじゃないか?