東京メトロ東西線、なぜ混むのか? 混雑率199%で1位 改善への「あの手この手」とは

混雑緩和が難しい地下鉄の「構造的」事情

 逆に東西線は、総武緩行線の利用者を受け入れる格好に。しかも、東京でも有数のビジネス街である大手町を通ることから通勤には便利な路線で、全通時から激しい混雑に見舞われました。

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東西線は総武緩行線の混雑緩和を目的に千葉県内の西船橋駅まで建設された(2018年5月、草町義和撮影)。

 ふたつ目は沿線人口の増加です。東西線が全通する前、千葉寄りの浦安市から市川市行徳にかけてのエリアは田んぼや塩田が広がっていました。しかし、東西線が全通したことで東京都心にアクセスしやすい土地に変貌。住宅開発が急速に進行し、ここから東西線を使って東京都心に通勤する人が増えました。

 全通から5年後の1974(昭和49)年度には、最混雑区間の混雑率がピーク1時間で200%を突破。1978(昭和53)年度には236%を記録しました。

 3点目は施設の大規模な改良が難しいことです。混雑を緩和するための抜本的な対策としては、車両の増結や線路の増設(複々線化)などが挙げられます。しかし、これらの対策は膨大な費用がかかり、工事のための長い時間も必要です。

 とくに地下鉄の場合、あとからトンネルを造り直して線路を増やしたり、車両を増やすためにホームを長くするといったことが困難。利用者が増えても簡単には列車や車両を増やしたりすることができず、たとえ利用者の増加が止まったとしても混雑を改善することが難しいのです。

 東西線の場合、あらかじめホームを長めに建設したり、車両基地を広めに建設するなど、あとから列車や車両を増やせる「余裕のある構造」で建設されました。実際、列車の増発や車両の増結を行って混雑を緩和しています。しかし、1980年代末期には「余裕」を使い切ってしまい、これ以上の増発や増結が困難になりました。

 1990(平成2)年前後には、都営新宿線やJR京葉線が全通して利用者の分散が図られました。しかし、それでも混雑率は200%程度までしか下がらず、いまに至っているのです。

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コメント

7件のコメント

  1. 根本的な改善案は、地下鉄8号線の建設になります

  2. 8号線が建設されても、根本的な解決策にはならないでしょうね。

  3. りんかい線をJRに変えてJR台場線にした上でJRと同じ運賃にして京葉線⇄埼京線を直通させれば良いかと思います。
    新木場内や大井町での乗り換えは乗り換え専用改札でやれば良いし、東京モノレールもJRと共通運賃をやれば良いだけ。

  4. 京葉線を改良しても、「東西線の混雑緩和」という観点からは
    ほとんど役立たないでしょうね。

  5. ここに挙げられているような小手先の対策だけでは無理でしょうね…

  6. ひとつ間違いがある
    ワイドドアは何の役にも立たない上椅子が少ないだけの欠陥電車

  7. 有楽町線が当初の計画のように
    千葉県内に延伸して
    妙典の車庫から東西線に繋がると
    かなり分散できると思うけど
    荒川渡るのは無理そう

    それなら豊洲から南砂町に短絡線で
    茅場町~大手町乗り換えの吸収
    平日朝のみに使うから単線で十分
    市ヶ谷と池袋などで収容して
    ラッシュ後に回送して戻し
    替わりに東陽町始発の設定で
    中野までの本数は確保

    新木場工場の連絡線にも使える