JR「秋の乗り放題パス」どう使う? 「青春18きっぷ」との違いを上手に生かす

違いは「連続」「ひとり」「子ども」

「18きっぷ」は1枚で5日(回)分をセット。ひとりが5日連続で使ったり、あるいは5人が同じ行程で日帰り旅行したりすることができます。また、それぞれのシーズン内なら利用する日が離れていても問題ありません。ひとりで使う場合、8月6~9日の4日連続で利用し、残り1日(回)分は8月15日の日帰り旅行に使うといったこともできます。

 これに対して「秋の乗り放題パス」は、利用期間中の「連続する3日間」に「ひとり」で使うことができます。10月6日に使い始めたら、使える期間は10月8日まで。10月6、10、14日というように「とびとび」で使うことはできません。また、3人のグループ旅行なら3枚購入する必要があります。

 こうした制限があるため、たとえば10月6~8日の2泊3日で旅行したり、あるいは10月6、7、8日の3日連続で日帰り旅行に出かけるなどして、スケジュールをできるだけ集約するようにした方がいいでしょう。

 一方、「18きっぷ」は大人用と子ども用の区別がありません。子どもが使う場合も発売額は大人と同額ですから、大人以上に長い距離を利用しないと所定の運賃より高くなります。東京駅から東海道本線の普通列車を利用する場合、大人なら東京~二宮間73.1kmを1往復すれば「18きっぷ」1日(回)分の方が所定運賃より安くなりますが、子どもは東京~吉原間141.3kmを1往復しないと所定運賃より高くなってしまいます。

 これに対して「秋の乗り放題パス」は大人用(7710円)と子ども用(3850円)の2種類あり、子ども用は通常のきっぷと同様、大人の半額(10円未満切り捨て)です。このため、所定の運賃より安くなる距離も大人と同じになります。行程にもよりますが、普通列車を使った子連れ旅行では、「秋の乗り放題パス」を使えるシーズンの方が「18きっぷ」シーズンより安くなる可能性が高くなるといえるでしょう。

【了】

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コメント

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3件のコメント

  1. コレがシッコクの新幹線か(違

  2. 臨時列車化されてしまったという事情はあるが、このキップの使用期間内での「ムーンライトながら」の運転を復活しても良いのではないかという気がする(勿論、指定券の不当な転売防止策を検討した上で)。この時期ならば同列車の需要も、それ相応にあるはずではないかと思うが。

  3. 安定のビューカード購入W