首都高「横浜環状北西線」トンネル貫通 東名と横浜市街地が直結、五輪までに開通(写真26枚)
五輪に「もちろん間に合う」 工事がスムーズに進むワケ
北西線は2020年オリンピック・パラリンピックまでの開通が予定に向け、工事もハイペースで進んでいます。
シールドマシンでトンネルをつくる「シールド工法」では通常、マシン前方の土砂を削り取りながら、堀った部分が崩れてこないように、セグメントとよばれるコンクリートのピースをリング状に組み立ててトンネルの壁を構築していきます。今回はこれに加え、道路の床板に当たる床版(しょうばん)や、各種ケーブルを収める施設まで、シールドマシンによる掘削と同時に施工し、工期を短縮しているとのこと。首都高速道路の担当者によると、掘削と同時にここまで“完成形”をつくっていくのは珍しいといいます。なお、トンネル内の床版もすでに3kmにわたり構築されているそうです。
トンネルの前後にあたる横浜青葉ICおよび横浜港北JCT付近は高架構造で建設されています。こちらは、2018年度内には橋げたの架設もすべて完了する見込みだそうです。路線全体の工事進捗としては現時点で7~8割とのこと。
北西線の事業が開始されたのは2012(平成24)年です。一方、全長約8.2kmと北西線より1.1kmほど長い北線は、2001(平成13)年の事業開始から開通まで16年を要しています(一部の出入口は現在も工事中)。トンネルの長さや立地の違いなどもあり、一概には比較できませんが、北西線建設の順調さがうかがえます。
「構想段階から地域の皆様のご意見を聞き、計画に反映させるPI(パブリック・インボルブメント)を通じて、合意形成がしっかりできたことが大きいです。用地買収などもスムーズに進みました」(横浜市道路局 横浜環状北西線建設課 施行管理担当係長 金子真嗣さん)
北西線の建設にあたっては、事業化からさかのぼること9年前、2003(平成15)年からPIが進められました。横浜市道路局の金子さんによると、まずこの路線が必要かどうかというところから始まり、具体的なルートや構造などを地域住民と話し合ってきたといいます。計画ありきで住民に用地買収を迫るのではなく、住民とともに計画を練ってきたこともあり、その後のプロセスがスムーズに進んでいるようです。
外環道の関越~東名区間など、当初は2020年東京オリンピック・パラリンピックまでの開通を目指していたものの、遅れることが発表されている道路もありますが、金子さんは「もちろん(五輪に)間に合います」と答えました。
【了】
おお、貫通したか。
開通すりゃ新百合・たまプラ~羽田空港のリムジンが乗せ変えになるな。
ただ・・・湾岸の空港中央以東の渋滞がより一層激しくなる恐れがあるな。いや、もう避けられないと言ってもいいか。