飛行機黎明期、急伸の影にカメラと大砲あり 技術的スタートダッシュができた理由

ライト兄弟の初飛行から十数年で、飛行機は急激な進化を遂げました。背景には第一次世界大戦がありますが、終結まで4年あまり、その初期と末期では大きく姿を変えました。もちろん、担った役割が大きく関係しています。

「空からの目」はなぜそれほど重視された?

 カメラが積み込まれた当時の飛行機、つまり、いまでいう写真偵察機です。一見地味ですが敵の陣地の写真はとても重要でした。敵も味方も塹壕に籠っている地上からではお互いの様子はよく分かりませんが、空からでは一目瞭然です。敵の塹壕や部隊、大砲の位置、後方の司令部や部隊の移動、補給品の様子もハッキリ分かります。

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飛行機に取り付けられたカメラ。戦場における飛行機の活用はまず偵察飛行から始まった。

 第一次大戦の地上戦はまず大砲が敵陣地をどんどん砲撃し、弱らせたところに歩兵や戦車が突撃するというものでしたが、そもそも敵陣地や敵部隊の正確な位置が分からなければいくら大砲を撃っても地面を掘り返すだけで意味がありません。いくら大きな大砲でも「当たらなければどうということはない」のです。だから飛行機から撮った空中写真は、大砲の狙いを定めるのにとても大切で、大砲と飛行機は切っても切れない関係でした。

 また敵部隊の配置や移動の様子を知ることが作戦を立てる上でとても重要な情報となります。第一次大戦の偵察機など目立たないですが、この頃には現代戦にも通じる空陸一体の共同作戦、立体作戦が行われていたのです。故障ばかりしていた初期の戦車よりよほど役に立っています。

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