動けなくなった戦車への対処とは 戦場なら爆破もアリ 平時なら回収…どう回収?(写真12枚)

場合によっては爆破も辞さず

 戦車が動けなくなった場合、たとえばその現場の道幅が広くて、ほかの戦車の動きを妨害することがなければ、そのまま置いておくこともありえますが、道を塞いでしまう場合も考えられます。またこれが戦場であった場合、その場に放置しておくということは、敵に鹵獲(接収)されてしまう恐れもあります。そのため、長時間に渡って戦車を放置せざるをえないような状況では、場合によっては、戦車の情報を守るために、あるいは通行に急を要するなどの理由で、爆破して破壊するなどの処置を施すこともありえます。

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硫黄島の戦いにも投入されたという、M4A3シャーマン戦車。写真はニューヨーク州軍事博物館に展示されているレストアされた車両(画像:アメリカ陸軍)。

 情報漏えいの他にも、その戦車が敵の手に渡って、そのまま使われてしまう場合もあります。

 たとえば第二次世界大戦において、米軍のM4シャーマン戦車を鹵獲した日本軍が、要塞と化した硫黄島にこのM4戦車の砲塔を砲台として設置して、米軍と戦ったことがあります。ドイツ軍も、M4戦車を鹵獲してアフリカ戦線などに投入するなどしています。こうなると、自分たちが使っていた戦車が自分たちに襲い掛かることになり、戦う側からすれば、とても複雑な気持ちになるでしょう。

 もちろん戦車は高価なものです。平時ならばなおさら、修理して使えるなら使いたいもの。こうして、動けなくなった戦車を回収するために作られたのが「回収車」です。

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コメント

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2件のコメント

  1. 戦車回収車は戦車と建機のかっこよさを兼ね備えた燃えの極みです。
    が、あんまり展示されないのが残念です。
    火力演習などで、牽引を披露すべきと思うんですがね…

  2. >たとえば第二次世界大戦において、米軍のM4シャーマン戦車を鹵獲した日本軍が、要塞と化した硫黄島にこのM4戦車の砲塔を砲台として設置して、米軍と戦ったことがあります。ドイツ軍も、M4戦車を鹵獲してアフリカ戦線などに投入するなどしています。

    この件初耳です、どっかにソースあるのかしら?