南極観測船「しらせ」がなぜ被災者支援? 北海道地震、実は「偶然居合わせたから」

「平成30年北海道胆振東部地震」に関する自衛隊の被災者支援活動のなかに、「しらせ」の名前がありました。なぜ南極観測船として知られる同船が北海道で支援活動に従事していたのかというと、実はたまたまそこに居合わせたから、という理由でした。

「しらせ」、実は武器庫アリ

 被災者支援で入れるのは公室、浴場のみですが、今回は特別に観測隊が使用する居室や「しらせ」の厨房も取材することができました。

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案内をしてくれた「しらせ」通信長の竹内1尉(矢作真弓撮影)。

 観測隊が使用する居室は2名部屋となっていて、二段ベッドに多くの収納スペース、そして折りたたみ式の作業机もありました。この広さは護衛艦の艦長室よりも広いそうです。

 厨房に行くと、ちょうど夕食の準備が行われていました。手際よくおかずを準備する隊員と、大きな釜を掃除する隊員たち。「しらせ」の食事は海上自衛隊の艦艇の中でも上位に入る美味しさだそうです。

「しらせ」は調査・研究船であるため、ミサイルなどの固定武装は持っていませんが、艦内には武器庫があり、テロや海賊対処のための最低限の武器が搭載されています。極地への運航という特殊な任務もそうですが、万が一の時には、乗艦している研究者や船を守るため、武器を使用することが想定されているのも、海上自衛隊が「しらせ」を運航するひとつの理由でしょう。

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観測隊の居室。二段ベッドが設置され、広い間取りで収納スペースも多い(矢作真弓撮影)。
厨房で調理する「しらせ」の隊員たち(矢作真弓撮影)。
観測隊公室に置かれた「しらせ」のスタンプ。違うテーブルには自由帳もあった(矢作真弓撮影)。

 2018年10月13日現在、「しらせ」は母港である横須賀港にいます。例年11月ごろには、南極へ向けて出港するため、乗員たちは次の出港に向けた準備をしているのでしょう。

 南極には定住している人がいません。そのため自然の保存状態が良好で、様々なデータを取るのに最適な環境だそうです。氷に閉じ込められていた空気などを採取することで、過去に地球で起きた気候変動の様子などがわかるといいます。

 我々が暮らす地球の未来の環境を予測するための研究・調査などを行う観測隊の活動を支えるのが、この「しらせ」の本来の役目なのです。

【了】

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コメント

2件のコメント

  1. >武器庫

    64式は載ってるんだろうけど、大型動物用の猟銃は載ってるんだろうか?

    JAL初のDC-8はフライトに当たって不時着時のサバイバル用に猟銃を載せてたそうだけど。

    >海自唯一のエレベータ

    昔の戦艦のような高さの艦橋がないからか。

    • 南極のニンゲンを狩ってたりしてw

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