駅弁ならぬ高速バスのお供「バス弁」 2018年は大物ルーキーも登場、定着なるか

どうして「バス弁」は定着しないのか

 鉄道の「駅弁」は、日本中に数多く存在します。折詰に入った現在のような「駅弁」としての販売が始まった時期には諸説ありますが、日本鉄道構内営業中央会など古くからの業界団体もあり、常に新作が提供され、一定の市場ができています。

 近年、空港で販売される「空弁」や高速の道路のサービスエリアで販売する「速弁(はやべん)」(NEXCO中日本の商標)も登場し、徐々に知名度を上げていますが、バスに特化した「バス弁」は、そこまでの大きな流れにはなっていません。いまのところ、それぞれの事業者が小規模で販売している状態です。

「バス弁」が定着しない理由はいくつか考えられますが、まず、大きなバスターミナルは鉄道駅の近くにあることが多いため、そのような弁当を買おうとすれば、駅弁のほうをすぐに買えてしまうという点があるでしょう。さらに、多くのターミナルにはコンビニなどがあったり、立ち食いそばなどの食事処もあったりするので、弁当にこだわる必要もないわけです。

 また、鉄道や飛行機に比べて揺れやカーブ通過時の影響などがあるバスでは、弁当を食べること自体が選択肢に入りづらいかもしれません。コンビニなどの普及で、列車内で駅弁を食べる機会すら減っている時代にあって、新たに「バス弁」を普及させる難しさもあるでしょう。

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割烹 田季野と共同企画した会津バスの弁当「会津輪箱飯(わっぱめし)」(画像:会津バス)。

 とはいえ、全国の百貨店で行われる「駅弁大会」でも、過去に阪神百貨店でバス弁が扱われた例があります。鉄道、飛行機、SAに続いて、高速バスの「バス弁」が定着するか、今後が注目されます。

【了】

※記事制作協力:風来堂、oleolesaggy

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コメント

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2件のコメント

  1. 関係が逆転しそうな駅弁とバス弁の主従

  2. 必ず買える、という確実性を保証することが定着への第一歩。
    買いそびれて空腹のまま数時間の移動を強いられた客は次回からターミナルに来る前にコンビニ弁当を確保してしまうでしょうから。