バイクはどこに停めればいいのか 都市部のバイク駐車場、なぜ整備が進まない?

「停めたくても停められない」駐禁を厳しくもできず

 2018年4月には、警察庁が「自動二輪車等に係る駐車環境の整備の推進について」という通達を各都道府県警察などに出しています。

 同通達では、特に大都市においてバイク駐車場が不足している状況を受け、現に必要があって自動二輪車などの駐車禁止規制を実施している場所で、従前の交通指導取り締まりを変更するものではないとしつつ、場所に応じて駐車禁止規制の緩和(駐車規制の対象から自動二輪車を除外する見直しなど)が可能かどうか検討することや、駐車環境のさらなる整備を推進することを求めています。

 それから7か月が経過しましたが、日本二輪車普及安全協会によると、大きな変化はないといいます。そもそも警察庁は同様の通達を2010(平成22)年にも出しているほか、2006(平成18)年に駐車禁止取り締まりを厳しくした際にも、周辺事業者に対しバイク駐車場の整備拡充を働きかけること、駐車規制の見直しにあたってはバイクの駐車需要にも配意すること、としていました。12年を経てもなお、特に都市部ではバイクの駐車環境整備が十分に進んではいないのです。

 日本二輪車普及安全協会は今後、2020年の「東京オリンピック・パラリンピック」に向け、海外の人が東京でバイクに乗るケースが増えると推測しています。いまでも地方の観光地ではレンタルバイクでツーリングする人が増えているとされるなか、そうした人が同じような感覚で、あるいは(バイク駐車環境が整備された)本国と同じ認識を持って東京に来たとき、駐車場が十分でなければ楽しめないのではないか、と話します。

【了】

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コメント

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2件のコメント

  1. 普通車のためのパーキングメーターにはスペースが若干足りないような箇所を二輪限定のそれにする、とか

  2. 全国的にはバイクに乗る人は減少していても、都市部に限ればそうとは言えない。
    減少しても停める台数は足りていない。
    バイクだから他の駅に廻るのはたやすいこと。ただ停める場所の有無さえわかるようにしてくれたらありがたい。