運転手が突然意識失う…バスで相次ぐ「健康起因事故」防げるのか 「万が一」にどう対応

バスの運転手が意識を運転中に失う事例が増えています。大きな被害につながりかねないことから、国も運転手の健康管理について対策してきましたが、それだけでは防ぎきれないこの問題。万が一の事故に備えた車両側の対策も進んでいます。

「起こってしまった事故」の被害を抑えるハード対策も

「健康起因事故」は、ひとたび起これば大きな被害につながりかねません。国土交通省では、起こった事故を拡大させないためのハード対策として、緊急時に車両を自動で停止させる「ドライバー異常時対応システム」のガイドラインも策定してきました。

 そのシステムが、2018年夏に発売された日野の大型観光バス「セレガ」の新型、およびその兄弟車であるいすゞ「ガーラ」の新型で初めて採用されています。運転席と、運転手の顔が見える最前列客席の上方に「非常ブレーキ」スイッチが搭載されており、これが押されると、車内外で警告灯やハザードランプ、クラクションなどが作動したのち、自動で停止するというものです。

 はとバスでは9月に、このシステムを備えた「ガーラ」の新型を5台導入。ツアーの出発前に、そのようなシステムがある旨を車内アナウンスで説明しているといいます。未搭載の車両においても、緊急時マニュアルを用意し、バスガイドにもサイドブレーキを引いて車両を停止させるよう教育しているとのこと。

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はとバスが導入した新型いすゞ「ガーラ」の「非常ブレーキ」ボタン。ドライバーが急病などで運転できなくなった際、バスを自動で停止させるシステムが搭載されている(2018年9月、伊藤真悟撮影)。

 また、近年は乗用車でも、センサーで障害物を検知して自動的にブレーキをかける衝突被害軽減ブレーキ(いわゆる「自動ブレーキ」)が普及していますが、車両総重量12t以上の観光バスにおいては、2014年から段階的に、新車への装着が義務化されています。

 バス事業者のコンサルタントである高速バスマ―ケティング研究所代表の成定竜一さんによると、日本のバスでは2010(平成22)年に初めて衝突被害軽減ブレーキが搭載され、2018年現在で観光バス車両への普及率は6割程度ではないかといいます。「バスの更新基準は12~13年ですので、『ドライバー異常時対応システム』も、あと10年もすればかなりの車両に普及するでしょう」とのことです。

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コメント

1件のコメント

  1. 独ダイムラーは「レーンキープアシスト」を搭載した商用車を来年発売する予定

    それに引き換え国内の商用車メーカーはどうも動きが鈍い

    乗用車では運転支援システムの開発は外国に先んじているのに…

    昨日、やっと同じ機能を持ったトラックの公道テストが始まりましたが

    日本特有の悪しき「根性論」から早く脱出できるといいですね

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