運転手が突然意識失う…バスで相次ぐ「健康起因事故」防げるのか 「万が一」にどう対応

バスの運転手が意識を運転中に失う事例が増えています。大きな被害につながりかねないことから、国も運転手の健康管理について対策してきましたが、それだけでは防ぎきれないこの問題。万が一の事故に備えた車両側の対策も進んでいます。

バスの安全対策「アピール足りない」!

 車両側の対応も進むなか、はとバスは運転手の健康管理にも力を入れています。

「当社では2015年から睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査を全運転士に実施し、現在、脳のMRI検診も実施しています。日常的にも、運転士の出勤時には必ず血圧の測定を行い、出庫点呼の際に健康状態、睡眠状況を確認。毎月のデータを産業医がチェックし、必要に応じ面談を行い健康を管理することで、輸送の安全確保に努めています」(はとバス)

 高速バスマーケティング研究所の成定さんによると、このような健康への取り組みを自社ウェブサイトで紹介する事業者も増えているそうです。「特に高速バスの場合、乗る人が自身で会社を選ぶこともあり、大手事業者を中心に健康への取り組みを示すことが定着しつつあります」とのこと。一方、貸切バスの場合は旅行会社などがバス会社を決めるため、乗る人が直接バス会社を選ぶケースが少なく、そのような対応が遅れているといいます。

「旅行会社のツアーパンフレットに、利用予定のバス会社名を明記することも義務化され、旅行業でもバスの安全対策に意識が高まっています。バス業界からも、旅行業界をはじめとする他業界へ、安全に対する取り組みをもっとアピールすべきです」(成定さん)

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「ドライバー緊急対応システム」の作動イメージ。警告灯やハザードランプ、クラクションなどで車内外に異常が知らされたうえで、バスが停止する(画像:日野自動車)。

 成定さんによると、「健康起因事故」の原因は、想定し始めたらキリがなく、事業者も有効な対策を探りながら取り組んでいる状況とのこと。そのため、やはり事故が起きてしまった場合に、いかに被害を食い止めるかが重要だそうです。「バスガイドだけでなく、旅行会社のツアー添乗員などにも緊急時の対応について周知すべきです。仮に『ドライバー異常時対応システム』を搭載していても、その存在が知らされなければ意味がありません」と話します。

 ちなみに、「ドライバー異常時対応システム」搭載車両では、客室側に設けられた「非常ブレーキ」スイッチが不必要に押されてしまった場合、運転手の判断でそれをキャンセルする機能も備わっています。

【了】

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コメント

1件のコメント

  1. 独ダイムラーは「レーンキープアシスト」を搭載した商用車を来年発売する予定

    それに引き換え国内の商用車メーカーはどうも動きが鈍い

    乗用車では運転支援システムの開発は外国に先んじているのに…

    昨日、やっと同じ機能を持ったトラックの公道テストが始まりましたが

    日本特有の悪しき「根性論」から早く脱出できるといいですね

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