バスの自動運転、JR大船渡線BRTで実験 すれ違いやホーム寄せも検証
JR東日本など8社が、BRTの専用道でバス自動運転の実証実験を行います。車線や速度の維持制御に加え、駅ホームに寄せて停止する実験や、対向車両との交互通行実験なども計画されています。
BRT専用道で実証実験
JR東日本、先進モビリティ、愛知製鋼、京セラ、ソフトバンク、日本信号、日本電気の7社は2018年12月7日(金)、大船渡線のBRT(バス高速輸送システム)で、専用道を使いバスの自動運転の実証実験を行うと発表しました。
先進モビリティが保有する自動運転実験用のバス車両(日野「リエッセ」)を使用。バスは、BRT専用道に設置した磁気マーカの情報を高感度磁気センサで読み取って自車位置を正確に把握しながら円滑に走行できるか、アクセルとブレーキを制御して最高40km/hで走り、決められた位置でスムーズに停止できるか、といった実験を行います。
さらに、BRT駅のホームに自動で車両を寄せて停止する実験や、すれ違い区間で自動運転バスと対向車両が交互に通行する実験も計画しています。また、バスの位置情報測定や無線機の電波到達距離の検証なども行われる予定です。
実験は、大船渡線BRTの竹駒駅(岩手県陸前高田市)周辺で、12月12日(水)から2019年3月8日(金)まで実施されます。なお、今回は技術検証を目的としていることから、一般の人を対象とした試乗会は開催しないということです。
【了】
着々とバスの自動運転実験が進む
元々、バス専用道の方が線路よりも維持コストや車両価格の面で圧倒的に有利
運行コストがさらに安くなれば日本中のローカル線を片っ端から自動運転BRTに置き換えられる