米軍機事故の「クラスA」とは? 「最も重大」だが「落雷での死亡」も含まれるワケ

高知県室戸岬沖で発生した米軍機どうしの接触と見られる墜落死亡事故が、米軍基準で最も重大である「クラスA」に認定されました。とはいえこの事故基準、駐機中の落雷での死亡もクラスAとか。どうなっているのでしょうか。

機体から転落死しても「クラスA」

 たとえば2018年9月4日には、F-35C「ライトニングII」において「クラスA事故」が発生していますが、これは空中給油中、空中給油機側のドローグ(漏斗)の一部が破損、F-35Cのエアインテーク(吸気口)内部に破片が吸い込まれエンジンを損傷したことが原因でした。

 F-35Cは無事に着陸し機体に損傷はなく、パイロットに怪我もありませんでした。このように、同じ空中給油中の「クラスA」分類の事故とはいえ、F/A-18DとKC-130Jが墜落した今回の件と、エンジンの損傷のみで済んだF-35Cでは、まったく深刻さは異なります。

 なおF-35Cの事故において給油装置を破損した空中給油機は、「バディポッド(空中給油装置)」を搭載したF/A-18F「スーパーホーネット」でしたが、こちらについては「クラスC事故」として報告されました。

Large 20181212 01
アメリカ海兵隊のKC-130J「スーパーハーキュリーズ」空中給油機。写真は事故機の同型機(画像:アメリカ海兵隊)。

「クラスA事故」は、ほかにも「整備中落雷によって死亡」「機体から自ら飛び降りたことによる転落死」など、墜落以外にも様々な要因があり、「最も重大」とはいえ、あくまで損害の額面や負傷の度合いによって分類されているに過ぎず、ひとつひとつの事故の詳細を見ていかなければ、どれだけ重大であったのかを正しく評価することはできません。これは「クラスB/C」においても同様です。

【了】

この記事の画像をもっと見る(3枚)

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 「USB挿しっぱ」でクルマが“故障”する? 三菱公式の投稿にSNS騒然 「一体ナゼ?」「これマジで起きるよ」
  2. 都市に迫るロシア軍の「弾道ミサイル」が“空中で木っ端みじん”になる瞬間をウクライナ軍が公開 追尾から撃墜まで詳細に
  3. 海自潜水艦 アメリカ海軍の“歴戦の揚陸艦”を標的に魚雷発射! 実弾演習で巨大な水柱があがる瞬間を公開
  4. 海自艦がロシア海軍の「超静かな潜水艦」を確認!浮上航行する姿を捉えた画像を防衛省が公開
  5. バス運転士「辞めないで」 東京都が“給与の手当”を10年間補助! 独自の定着支援で「路線廃止」を防ぐ
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開