布製タイヤカバー、その実力は 新「チェーン規制」に適合 「本来は緊急用」

本来は「緊急用」

 布製タイヤカバーについて、オートバックスセブンに再び話を聞きました。

――どのような仕組みで、滑らずに走行できるのでしょうか?

 雪や氷に薄い布やメッシュなどを押し当てると、ぺたぺたと張り付くことがありますね。かんたんに言うと、その原理を応用して雪や氷でグリップ力を発揮します。

Large 181218 chain 02

拡大画像

オートバックスで販売されている「オートソック」(2018年11月、中島洋平撮影)。

――長く使えるのでしょうか?

 いえ、長距離の走行には向いていません。金属や樹脂のチェーンであれば、日本自動車交通安全用品協会(JASAA)という業界団体が性能試験を実施しており、600kmの走行に耐えるといった性能を有する商品を認定していますが、「オートソック」を含む布製タイヤカバーについては、そうした認定はありません。

 布製タイヤカバーは、もともと緊急用として開発された商品です。突然の降雪に対し、ひと山乗り越えるといった用途を想定しており、従来、高速道路や一般道で行われてきたチェーン規制(実質的に「冬タイヤ規制」)では、現場の判断で不可とされる場合もありました。

この記事の画像をもっと見る(4枚)

テーマ特集「【タイヤ特集】交換時期からメンテナンス方法までクルマのタイヤを徹底解説 購入・交換時に役立つタイヤチェーンやパンク対策情報も」へ

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。