新幹線は「こだま」がおもしろい! 各停タイプならではの楽しみや利点とは(写真13枚)

極端な長時間停車がある山陽新幹線

 さて、停車時間が長い「こだま」は、東海道新幹線だけではありません。山陽新幹線には、もっと“浮世離れ”した「こだま」が走っています。

 たとえば、博多11時05分発の新大阪行き「こだま740号」。この列車、新下関で14分、広島で10分、福山で6分と長時間停車を重ね、岡山ではなんと26分も停車。売店で買い物どころか、改札内にあるカフェで食事をすることすらできます。さらに西明石でも17分停車し、新大阪到着は16時13分。博多~新大阪間553.7km(実キロ)を5時間08分もかけて走破する、なんともスローな新幹線なのです。

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山陽新幹線500系「こだま」の6号車は元グリーン車の座席をそのまま使っている(2016年4月、栗原 景撮影)。
山陽新幹線も、主要駅は改札内に駅弁売り場がある。写真は福山駅(2016年4月、栗原 景撮影)。
姫路駅の新幹線上りホームには姫路城のビュースポットがある(2016年4月、栗原 景撮影)。

 なお、この「こだま740号」には、日本で初めて300km/h運転を実現した500系電車が使用されています。現在は「こだま」専用となって300km/hを出すことはありませんが、6号車はかつてのグリーン車が普通車指定席として設定されています。元グリーン車のゆったりしたシートに座り、ときには車窓風景を眺めたり、ときには各地の駅弁を食べ比べたりといった旅はいかがでしょう。長時間停車する駅のうち、広島、福山、岡山、姫路の各駅では、改札内で駅弁を購入できます。

 駅弁の購入だけでなく、停車時間中にホームを散策できるのも「こだま」タイプの利点です。たとえば東海道新幹線なら、新富士駅の上りホーム先端部からは富士山がよく見えます。掛川駅や姫路駅のホームからは、それぞれ掛川城、姫路城が一望でき、下車しなくても美しい天守を鑑賞できるのです。

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コメント

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5件のコメント

  1. 相変わらず利用者からのこだまは返ってこない会社だけど

    • 山田くん、工場長さんに二枚持ってきて!!

  2. 東海道区間でこだま指定席が混雑するのはEX予約云々ではなく単に普通車指定席が3両しかない(しかもうち1両は先頭車)からでは?
    ただでさえ少ない設定席数でぷらっとこだまなどの旅行商品にも割り当てるから混むのは当然かと。

    • そういえば、なぜ16号車は指定席に変更されたのだろう?

  3. ぷらっとこだまは改札口が指定されているので、チョイとばかし不便。