もうパクリとは言えない 謎の「ステルスUAV」から見た中国の無人機開発事情

家電から戦闘機まで、コピー大国と見られることも多い中国ですが、ことUAV(無人機、ドローン)に関しては事情が異なってきているようです。同国の無人機市場はいま、百花繚乱の様を見せつつあります。

ステルス無人航空機を自社プロジェクトで開発

 2018年の「エアショーチャイナ」が初展示となったのが、ロンテックのステルス無人航空機「XY-280」です。翼と胴体が一体になったブレンデッド・ウィング・ボディに、レーダー反射を低減するため内側に角度を付けて取り付けられた2枚の垂直尾翼、尾部のエンジンノズルは排熱温度を下げるためか左右に広く横長になっています。これらは、いずれもがアメリカ製のステルス機にも見られる特徴であり、その能力は不明ですが、XY-280も高いステルス性を考慮した機体設計になっていることが分かります。

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XY-280の胴体下部にはエンジン用の空気取り入れ口と、開いた状態のウェポン・ベイが見える(布留川 司撮影)。
機体後部の垂直尾翼のあいだには、ステルス機によく見られる横長のエンジンノズルが取り付けられていた(布留川 司撮影)。
すでに中国人民解放軍への納入実績があるというロンテックのXY-180D UAV。F-16戦闘機などの飛行が模擬できるという(布留川 司撮影)。

 ロンテックは、対空ミサイルなどの射撃訓練で標的となる無人航空機を製造している会社で、このXY-280もステルス性を持つ標的を演じるための機体と見られます(現地のスタッフは具体的な用途についての明言をせず)。ただ、攻撃用の無人航空機としての運用も想定しているのか、胴体下部には開閉式のウェポン・ベイがあり、ご丁寧にダミーのミサイル弾頭まで一緒に展示されていました。

 機体は、最大で6Gまでの加重に耐えられるように設計されているとのことで、それが事実ならば戦闘機並みの機動も可能なことになります。また、ロンテックのスタッフがアピールしていたのは、この機体の低コスト性でした。機体は最大で25回のフライトまでしか想定していない使い捨てが前提で、その割り切った運用方法によって、機体構造は簡略化されて価格も低く抑えることができるのでしょう。

 XY-280は、現状ではロンテックが独自に開発を進める自社プロジェクトで、この機体が軍などで使われるかはまだ分かりません。展示されていた機体はイベント用のモックアップではなく、開発中の実物の機体で、今後は1年ほどの期間を掛けてエンジンなどの内部機構を組み込んでいき、2020年以降の初飛行を予定しているそうです。

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1件のコメント

  1. はいはい綺麗な軍拡

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